高知ライブレポート2 | New 天の邪鬼日記

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小説家、画家、ミュージシャンとして活躍するAKIRAの言葉が、君の人生を変える。

 マンガ喫茶からこれをアップします。
Evahはネットがつながらないし、追加公演が3つも入ったんでブログを書く時間がないのよ。しかし今までライブレポートは一度もすっぽかしたことがないし、みんなが待ってくれていると思うと、ふらふらでも書くからね。
 やっぱ子供たちは最高だったのよ。

 1月9日(火)白蓮寮ライブ

 今日は児童福祉施設「白蓮量」でライブがある。
 盟友はまじは路上書道で10万円がたまると、児童施設へ自分の選んだ本を寄付する。去年白蓮寮にオレの本を寄付したいというので、「COTTON100%」、「神の肉」、「風の子レラ」、「アヤワスカ」や、CDなどを送った。
 白蓮寮は、高知から西へ車で1時間半ほどいった佐川(さかわ)市にある。小学生から高校生まで、家庭の事情で親と暮らせない子どもたちが住んでいる。
 「生徒たちといっしょに食事をしましょう」と寮長の寺尾先生が言ってくださったので、オレとはまじ、クズメとユウスケは生徒たちの間に腰かけた。オレのテーブルは小学生が多かったのでみんなの質問攻撃にあったが、クズメとユウスケは中高生のテーブルなので一言も話ができなかったという。むずかしいお年頃なのね。
 先生たちはとても好意的にセッティングを手伝ってくれた。こんなイベントははじめてというので、なんとなく子どもたちも緊張しているようだ。

1,旅立ちの歌
2,心がくしゃみをした朝
3,だいじょうぶマイフレンド
4,ぬちどう宝
5,ミタクオヤシン
6,背中
7,Hello my mam
8,家族
9,Happy bitrhday

 歌いはじめてもみんなしーんとして聴いているので、反応がわからない。親のいない子どもたちに、あえて危険を承知で「背中」、「ハローマイマム」、新曲の「家族」をぶつけてみた。はまじがジャンベでサポートしてくれる。
 拍手はくるが手拍子や声援などはおこらない。とくに中学生たちはしらけているのか、無表情である。
 むむむ、ついにオレの歌も通用しないのか。子どもから90歳の老人の心にまで届いてきた「トランスパーソナル・ロック」が白蓮寮では無力だったのだ。
 張りつめていた静寂が最後の「ハッピバースデイ」で破れた。
子どもたちが元気よく手をたたき、コーラスを歌ってくれる。おおー、みんなお行儀よくこらえてたのね。
 終ってびっくり。たくさんの生徒たちがノートをもってサインをねだりにくる。みんな少ないおこづかいのなかからCDを買ってくれるんだ。この歌がよかった、あの歌で泣いたと、すごい喜んでるじゃん! とどいていたのねー、オレの歌。
0701白蓮寮

 1月11日(木) 若草園ライブ

 昨日は津野町にある魔女屋敷にお世話になった。
 大阪でデザイナーをやっていたルミコさんは、山奥にある大きな旧家屋を借りて母親と住んでいる。数々のイベントを主催し、「レイキ」ヒーラーとしても定評がある。通称魔女と呼ばれているが、藤井フミヤの話になると少女のように笑う。
 ルミコさんにこの家を紹介したのは精神世界系の雑誌「アネモネ」の編集長だという。おおーアネモネといえば、今月号でオレが宮古島のクレスナさんとアヤワスカの対談をした雑誌じゃん。ルミコさんは長い間アネモネにエッセイを連載していたんだって。
 ルミコさんに四万十川源流にある鍾乳洞へ連れていってもらった。バブルのころこの洞窟を観光化しようと機械で掘っていたら、関係者の家族が次々と病気になった。霊能者に相談したところ、「祠を建てて龍神を祭れば、洞窟にはいってもよい」と言われたという。入り口に龍の祠がっ立っていて、年に2回龍神祭りがある。去年ルミコさんがはじめて祭りに参加したとき、祈りはじめたとたんものすごい豪雨に見舞われた。同じ時間竜串というところで数十年ぶりの竜巻が起こった。ルミコさんはアネモネの編集長に「あなたをここに住まわせたのは、この龍神洞窟を開くためです」と言われた。
 今日からはルミコさんをスタッフにくわえ、珍道中キャラバンはつづく。

 佐川にある児童福祉施設「若草園」は、路上書道家はまじが小学校から高校まで育ったところだ。
 はまじが卒園したあとも、いっしょに育った子どもたちが何人か残っているし、先生たちも顔見知りだ。前座に小松先生がギターの弾きがたりでオリジナル曲を歌ってくれる。美しいメロディーで母親のことを歌った曲は胸にしみた。
 もうはじまる前から盛り上がっているので、いきなりノリノリの「なんくるないさ」からはじめる。いちばん前に陣取った小学校グループがすごい手拍子でアゲアゲ状態はつづく。スローバラードの「Born to love」や「ぬちどう宝」まで8ビートの手拍子がはいったのは笑えたが。

1,なんくるないさ
2,ぼくの居場所
3,Born to love
4,ぬちどう宝
5,祈りの歌
6,背中
7,Hello my mom
8,家族
9,Happy bitrhday
10,だいじょうぶマイフレンド

 ライブが終ると子どもたちが売り場に殺到し、CDが飛ぶように売れたのにはびっくりした。こんなに売れたのは初めてだし、購買層の中心は小学生なのだ。父親を歌った「背中」や、母親を歌った「Hello my mom」や、新曲「家族」で涙してくれたという。アンコールの「だいじょうぶマイフレンド」が大合唱になったのもはじめての経験だった。
 いやあ、これほど幅広い年齢層に受け入れられる歌ってほかにないよね。(自我自賛)
0701若草園