この少年はルノーと言って、彫刻家でもあるボナールの内弟子なのです。
 
師匠の家に住み込んで家事を手伝いながら修行するのが内弟子よ。
 
昔、どしゃ降りの雨が降る夜に、一人の少年がびしょ濡れで訪ねてきてね「ボナールを呼んで」とのたまうのよ。
 
これがまたエラソーなうえに超絶な美少年で、しかもほとんど裸だったというね。
 
それがジルベールだったんだけど、芸術家の弟子も大変だよね。
 
(師匠の性癖が性癖だから)
 
しかしながらルノーもボナールと同様に、ジルベールを見る目は優しく、セルジュの無為や所在なさもちゃんとわかってるのです。
 
 
このブログはコチラで読めます。