さり気なく社会派
ふたたび swing me again
いわゆるハンセン氏病差別の被害者を扱ったドラマ。ジャズバンドとして成功を目の前にして発病。隔離から解放された頃にはもうおじいちゃん。息子夫婦は彼を引き取ろうとするが、彼にはやり残した事がある。昔の仲間と再会し、ふたたびジャズをやらなければ。塩屋監督はLDHのタレントを使って泣かせ系の映画ばかり撮ってるようで実はさり気なく社会派。医師会のしがらみを背景にした『きみに届く声』や、危険運転致死の逃げ得を糾弾する『0からの風』など、ちゃんと注目された時事に絡んでいる。演出の手腕としては上手いとは言い難いが、着目点は悪くなかった。先日亡くなったそうです。