中学受験勉強法のコツ4-2(6年生夏期・算数編) | 日能研の歩き方
新型コロナウイルスに関する情報について

日能研の歩き方

全国3万の日能研生に送る日能研の歩き方。
中学受験に成功する方法を日能研スタッフが公開します。

第4章 夏を制す者は受験を制す(6年生夏期)その2

5 具体的なゴールを知る(算数)

 
 夏期中にやることは決まっています。これまでにやってきたことの定着度の確認です。新しく習うことはほとんどなく、ここで全分野を定着させることが目標です。ただ、この目標が、逆に子ども達を苦しめているのではないかという思いもあります。大体において、どの分野も、完璧に定着する子なんてごく一握りです。夏休みにできていたものが、冬休みにはできていないなんていうこともざらにあります。この時期に完璧にしなくてはという思いが強すぎると、夏休みのある時期から、徒労感が残るのみです。

 そこで、基本分野の定着を目指すのは一つの目標としておき、この時期に入試問題レベルの問題に触れさせることも大切なのではないでしょうか? 9月以降にどのレベルまで自分の力を付けていく必要があるのか知っておくには大切だと思います。

 本格的に過去問を始めるのは、後期からで十分ですが、算数が得意な子ほど、難しい問題を解くのも好きな子が多いです。カリキュラムなどから少し解放されている時期なので、そういった難問もこなしていくことで、問題に対しての幅を広げられるようにすることも大切です。お盆の時期などカリキュラムが止まっているときに時間を作って過去問を1年分ほどやってみるのです。もちろんこの時期ですからほとんど解けないかもしれません。しかし、この時期の目的はあくまでもゴールである入試問題のレベルを知る(難しいと知る)ことです。解けることが目的ではありません。具体的なゴールを知ることによって後期以降の勉強へのモチベーションが高まるのです。


うまい質問の仕方

 できる子は、やはり質問の仕方がうまいです。「この問題わからないから教えてください」は、うまい質問だと思えません。理由としては、まずはある程度考えてから、質問しないと教わっていても頭には入ってきません。後で聞けばいいやとなり、授業中に真剣に聞かなくなってしまうかもしれません。クラスや生徒にもよりますが、授業後の、わからなかったという質問は、1週間考え直してから、改めて質問に来るようにと話しています。やはり、まずはある程度自分で考えてから、わからない部分を明確にしてから質問をすることが大切だと思います。最近のテキストは解説も充実しています。少なくとも解説を一読し、この部分がわからないというアプローチが必要でしょう。

 質問に行くのが苦手な子に対しては、親御さんのほうに予約してくださいとお願いしています。あらかじめ、どこを聞かせに行きますとあれば、こちらも準備ができますし、声かけして確実に捕まえられます。

 あと、この問題は質問に答えないほうがいいという判断を理解してもらいたいと思います。判断が難しいところなのですが、極端な話、偏差値30台の子が開成の入試問題の質問に来ても、時間の無駄になってしまいます。(その際、何故必要ないのかしっかり説明することが大切です。6年生なら、志望校を聞いて、その学校にはこのレベルの問題は出ないよと諭しますが……、親御さんが心配ではあります)これまでの理解が、1問の難問によって台無しになるという事が算数では起こります。今回はやさしかったから、テキストの後半の問題までやったらテスト結果が散々になったという経験は誰しもあるでしょう。

 何となくわかっていることをよりわかる状態に持っていくことが勉強の鉄則で、解説を見てもちんぷんかんぷんのものを理解しようとすると足元がぐらついて今までできていたものができなくなるという現象が起きてしまいます。ここは欲張らずに足元を固める勉強をしていきましょう。

★参考にしてほしいYouTubeの動画
上手な質問の仕方教えます
https://www.youtube.com/watch?v=T3EGc-tAV9Q

 では、算数について夏休みに注意すべきことを具体的に見ていきます。ここでは分野を超えて意識したいことをあげます。

※算数についても何人かの友人に執筆をお願いした都合上有料記事にさせてください。また、今回はスタンプ作りのコツや睡眠・栄養・冷房でのアドバイスの記事もアップしています。お楽しみに。