Drug Treatment | 台本、雑記置場

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テーマ:

Drug Treatment


CAST・劇中表記
・公平:♂
・希:♀


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公平:粉末状に砕いた睡眠薬を、紙を筒状にまいて粉になった場所に端をあてる。
  そのまま筒のもう片方の端を鼻にさしこみ、すぅっと一気に粉を吸い込む。
  時間の経過とともに高揚感が身体と頭を支配する。世界が軽い。重力が減る。
  抜けるのは早いが、効きも早く強い。横にいる相方は、錠剤を口で溶かしている。


希:錠剤を口に含み、そっと舌の上で溶かす。水でのみこむより吸収が早い。
  深く感覚が沈み、静かな幸福感があたしを包む。
  少しあまいこの錠剤を口の中で存分にあじわい、ゆっくり飲みこむ。
  ふわりとした感覚と共に、横の男にしな垂れかかる。


公平:たばこをばらし、つまっていた草に粉末をまぜる。科学系の粉。
  危険な葉は好みじゃない。ときにダウナーに入る。
  紫煙ともいえない、フィルターが異常な色に染まる煙をすぅっと深く吸い込む。
  効きは遅いが、ぐらりと一気にくる感覚がたまらない。


希:アルコールを流し込む。こういった状態でのアルコールは時に深く沈み最悪な
  気分になるが、使い方次第。少量から入れていき、多幸感をゆっくりと味わう。
  少し目の焦点があわない。公平の煙があたしには合わないようだ。
  けれど、公平とあたしの身体の境目がすこし曖昧になる。溶けあえるかもしれない
  という錯覚が心地いい。


公平:甘ったるいカフェオレを飲み干す。普段は大嫌いな飲み物。しかし甘味が染み入る。
  溶けだしそうな感覚にはまだ全然たりない。ダウナーでいくか、アッパーでいくか?
  部屋にならぶ錠剤を眺めつつぼんやり考える。


希:肌をあわせたくなる。溶けあいたい、けど公平はまだそこまではいっていない。
  粉末をまぜたお香をたく。しっかりと燃えはしない。粉末は燃えがわるい。
  しかしその煙を胸の奥に吸い込む。喉の痛みも気にならない。


公平:ニードル、いい?
希:それはだめ。でもあたしも欲しいな。


公平:太ももの方ならいいんじゃない?ばれないよ。
希:そうだね。上手にさしてね。


公平:ああ。
希:ん…。


公平:俺も…。じきにくるよ。
希:やっぱり直接流し込むのが一番ね。


公平:畳の一つ一つ。壁の小さなシミまでしっかり見える。
希:すごいね。視界も感覚もずうっと敏感。


公平:バッドに入ると死にたくなるけどね。あー幸せ。お酒もっといれよっか?
希:けど、そうしたら出来るー?ね、あたし、ほしいなぁ。


公平:こういうときはそういうの、無しでいいじゃん。くっつけば溶けあえるくらい、
  がっつりいれちゃおうよ。
希:あは、言えてる。ねぇねぇ、アルミホイルであぶって吸いたい。


公平:めんどくさいじゃんあれ。でもいっか。今日は。
希:今日はいいよ。ゆっくりアッパーしてから、ダウナーにはいってこ?


公平:そうだな。今日は良いよな。
希:堕ちよ…。毎日なんて、未来なんて下らない。


公平:今がよければ?
希:今もいらない。ねぇ?


公平:なに?
希:全部し
てから、死んじゃおっか?いやになるほど天気がいいから。


公平:…そうだな。嫌になるほど天気がいいもんな。そうしよう。
希:どうやって死ぬ?


公平:どうしようか?ゆっくり考えよう。
希:そうね。とびっきり気持ちがいい死に方がいいな。


公平:うん、それがいい。
希:ねえ?


公平:今度はなに?
希:あたしね、公平のこと、好きでもなんでもなかったよ。ずっと。


公平:それもおしまいさ。もうちょっとで。
希:天気がいいからね。


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終わり






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