アッパー 58 | 自虐ネタはお手の物

アッパー 58

男「今日ヒマか?」
ツン「デートのお誘い?」
男「誰がお前を誘うかよ」
ツン「あっそ。じゃあ今までの借金全額返済でいいのね」
男「わかったよ、デートのお誘いでもなんでもいいよ」
ツン「ふん、最初からそう言いなさいよ」
男「へいへい、すいませんでした」
ツン「で、どこに連れてく気なの?」
男「駅前にできた新しいゲーセンなんだけどさ」
ツン「その隣の喫茶店が目的なんでしょ」
男「ぐえ」
ツン「男のくせに甘いもの好きなんて気持ち悪い」
男「悪かったな、1人で行ってくるよ」
ツン「ちょ、ちょっと待ちなさいよ。誰も行かないなんて言ってないわよ」

喫茶店内
ツン「ここはアンタの奢りだからね」
男「割り勘だ」
ツン「行きたくないのにムリヤリ誘われたんだもん、当然でしょ」
男「勝手についてきたのはお前だろ」
ツン「そんなこと知らないわよ」
男「今まで奢った分の総額はお前に借りた金を上回ってる気がするんだけどよ」
ツン「気のせいね」
男「借金さえなくなればお前の相手をしなくてもすむんだけどな」
ツン「ふん、借金がある限りアンタは私の言いなりよ」
男「あああ、借りた俺がアホだった……」
ツン(借金なしで一緒に来たいんだけどね)
男「なんか言ったか?」
ツン「別になんも言ってないわよ」