アッパー 54 | 自虐ネタはお手の物

アッパー 54

電話

『ねぇ馬鹿』
「っは!?お前今なんて」
『馬鹿って言ったのよ馬鹿。』
「おいおい、いくら何でも・・・」
『うっさいわね。馬鹿なんだから良いでしょ。あんたなんて勉強だって私の足元にも及ばないじゃない』
『この前の数学だって酷かったわね。18点だっけ?あっはははは』
「・・・」
『この間の国語の授業なんて面白かったじゃない。先生に指されて結局答えられなかったあんたの顔といったらー・・・』

プツ、ツー・・・ツー・・・

『あら、耐え切れなくて切っちゃったかしら?いい気味ね。』
『今頃悔しがってるかしら?w』
『・・・でも突然切ったわよね・・・』
『・・・怒っちゃったのかな・・・』
『掛けなおしてこないかな・・・』そのまま携帯を見つめ1時間
『・・・ひくっ、どうしてあんなこと言っちゃったんだろう・・・』
『・・・馬鹿は私だ・・・』
『・・・掛けなおしてきてよぉ・・・ひくっ』

ここで着信。もちろん別府

「ああ、ゴメンゴメン、バッテリー切れちゃってさ。今帰ってきてかけ直したんだ。」
『ひくっ、ひっく・・・ばかぁ、てっきり怒ったのかとぉっ・・・』
「何言ってんだ、あんなんいつものことだろ?ん?」
『・・・いつも・・・私あんたにあんな酷いこと・・・ごめんねぇ、ひぃ、ひくっ』
「おいおい泣くな泣くな。まったく・・・。」

そのまま別府は3時間も電話口でツンが泣き止むのをまっていてあげましたとさ。


母「タカシー!あんた今月の請求書3万越えてるわよ!自分のバイト代から出しなさい!」
「・・・」