ダウナー46 アッパー51
「さぁ!」
「……どっちが」
「「美味しいの!?」」
頼んでない頼んでないよぼくそんな修羅場たのんでないよ
喉から出そうなその悲鳴をぐっと堪え目の前の二つの山脈を睨みつけますが涙で見えません
これは嬉し涙嬉し涙とくじけそうな心をぐっと慰めあらためて涙を拭くと
そこにはイギリスの登山家ジョージマロリーすらも泣いて許しを請うほどの超高層チキンライス
明らかにもうピザ屋の本文を脱した二人の熱意にぼくはもう声も出ません
「ドミノピザ如き、チキンライスでもあたしの店に敵うわけないでしょ? アンタもそう思うわね?」
「ピザーラのピザを食べるくらいなら……デブを食べたほうが……マシ」
「きいいっ、言ったわね!? そこのアンタ! 早く完食して甲乙つけて頂戴!」
「……はやく、たべて」
ずいずいと顔を寄せてくる二人の怒り顔もまた可愛くて僕はおもわずその頬に一度ずつ
口付けをするのですがそれが大きな間違いだったことにたすけて
「なななな! なにすんのよぉおおお!」
「……うあ…きす……された…」
頬を染めているのは照れか怒りかもうぼくにはわからないけどおっきしたちんちんが破裂