舞台稽古に思う…
オペラとは、とてつもなく大きな構造物。
人間も、そこでは歯車の一つ。
作者も主演俳優もひとりの労働者だ。
しかしその歯車のひとつ一つに、熱い血が流れている。
知性がある、
情緒がある、
礼儀もある。
朝「おはよう」と皆で声を掛け合い、夜は「お疲れさま」と言って去って行く。
確か、スペインのサグラダファミリア建設には百年以上の歳月が費やされているのではなかったか。
エジプトのピラミッドは作るのに何年かかっただろう。
じゃあ万里の長城は?
六本木ヒルズは?
僕等の四年半も(ブラックジャックも)もうじき実を結ぼうとしている。
オペラとは、とてつもなく大きな構造物。
その最初に蒔かれた種が、なんと「音符」という種であったということに、今更びっくりする僕でありました。