先日、山梨で工場見学をする機会がありました。
せっかくの機会なので、日本のモノづくりの原点を探るべく、
中央道の工事現場で発見された、縄文の遺物が多く展示されている、
釈迦堂遺跡博物館にも立ち寄ることにしました。
 
組織の「誤った常識」とは?

 

組織(システム)には「つながり」があり、同時に「ばらつき」も存在する。

この「つながり」と「ばらつき」のあるシステムの中では、
必ず能力の一番低い所、「制約」(ボトルネック)が必ず存在しており、

この「制約」こそが組織全体のアウトプットを決定している。

これがTOC(制約理論)の最も基本的な前提となります。

このシンプルな「前提」を元に今までの働き方を見直してみると、
いかに組織に「誤った常識」が溢れているかも見えてきます。

正しい働き方につながる「真・常識」をお伝えします。

 

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釈迦堂遺跡は縄文時代の遺跡で、多くの土器や石器が出土しています。

実際に展示を見ていると、縄文時代のモノづくりの豊かさに驚かされます。

土器の造形美とそのユニークさ、そして出土する数の多さ。

単なる生活必需品としての道具ではなく、

装飾性やデザイン性を追求していたことがわかります。

 

このことからも、縄文時代の人々には生活のゆとりがあり、

日々の暮らしの中でモノづくりを楽しむ文化があったのではないかと感じました。

また、縄文時代の生産スタイルにも興味を惹かれます。

この時代、人々は狩猟採集を中心に生活しており、

季節ごとに旬のものを、必要な分だけ確保するというライフスタイルを送っていました。

この「必要な時に、必要な分だけ確保する」という考え方こそが、

持続可能な社会を築き、1万年以上もの長きにわたって縄文時代が続いた理由であると考えています。

 

この考え方、どこかで聞いたことがあると思いませんか?

 

私は、これはトヨタ生産方式と共通する部分があるのではないかと勝手に考えています。

トヨタ生産方式では、「ジャストインタイム」の原則に基づき、

必要なものを、必要な時に、必要な分だけ作ることが重要とされています。

これは、無駄な在庫を持たず、生産の効率を最大化するための手法ですが、

そのルーツを縄文時代にまで遡れるのではないか

——私は勝手に「トヨタ生産方式・縄文起源説」と名付けています(笑)。

 

一方、稲作が始まり、農耕社会へと移行すると、

これまでの「必要な時に、必要な分だけ確保する」スタイルから、

大量に作り置くスタイルへと変わっていきました。

農耕は食料を安定的に確保できるという利点があるものの、

リードタイムも長く、「まとめて作る」ことで飢饉を恐れるようになり、

不安にかられて過剰な在庫を抱えることをめざしたのではないでしょうか。

 

これは、現在の製造業における「欠品」や「過剰生産」「在庫過多」と同じ構造ではないでしょうか?

 

また、農耕の発展に伴い、大量の労働力が必要となり、

労働時間が長くなったことも考えられます。

 

つまり、農耕社会が進むことで「生産の効率化」という側面は確かに生まれましたが、

不安にかられての「働きすぎ」という問題も発生したのではないでしょうか?

 

これを考えると、「農耕が進んだから進化した」「狩猟採集の時代は未発達だった」という価値観には、

大きな誤解があるのではないでしょうか。

 

時代が進めば、必ずしもすべてが良くなるわけではありません。

むしろ、過去に学ぶべきことは多くあります。

現代の製造業が抱える「過剰生産」「無駄な在庫」「働きすぎ」という課題に対して、

縄文時代の「必要な時に必要な分だけ確保する」考え方は、

多くの示唆を与えてくれるのではないかと思います。

会社経営にも、縄文的な視点を取り入れてみるのも面白いかもしれませんね。

 
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和と全体最適のマネジメントコーチ 野村昭郎

 

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