牛乳がNDの理由を、整理して書いてみる | 正直、スマンカッタ!

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震災・原発事故の後、牛乳の暫定基準値は
放射性ヨウ素=100ベクレル/kg
放射性セシウムは200ベクレル/kg
と定められました。

この基準が「高すぎる」からと、牛乳を敬遠する傾向が一部にはあるようです。
チェルノブイリの事故では汚染された牛乳が原因となってガンになった人が多いとの話もあるようですので、ナイーブになる気持ちもわかります。

しかし、現状、世間に出回っている牛乳は、暫定基準値ギリギリのものなど存在しません。
むしろ、福島・茨城産の牛乳からは、放射性物質がND(不検出)の状態が続いています。
NDとはまったく、出ていないということ。
(検出精度により約1ベクレル以下、もしくはゼロ)
「NDとは機械が検出出来る限界以下(1ベクレル未満)ということ」

放射性物質がまき散らされた状態で、そんなことがあり得るのか?
そう疑問に感じる人もいるでしょうが、NDは酪農家の努力によって成り立っていることが以下のサイトによって明らかになっています。

福島&茨城産牛乳がND(不検出)な理由
 http://togetter.com/li/142577

ツイッターで酪農家さんが話してくれたものを自分がまとめました。
かなり反響があって驚いたのですが、これにより牛乳は(現状)安全だという理解が広まり、ホッとした気持ちに包まれました。

しかし、よく読んでみると専門的な用語での説明ですので、なかなか分かりにくい側面があるのも事実。そこで、ちょいとかいつまんだ感じですが、NDの理由をまとめてみました。

ポイントはです。
牧場に生えている草を食べさせるイメージですが、
昨年収穫した牧草のほか、北米や豪からの輸入飼料食品副産物(多くが輸入農産物由来)を与えているため、放射性物質が入り込む余地がありません。

※食品副産物とは食品製造の中で発生した“あまりもの”。ビール粕とか大豆皮とか。中堅商社で輸入している人の話を聞いたことあります。結構、儲けているようですw

ほかにも、震災初期の対応でしょうが
●水は地下水を使用 (今は水道水もNDです)
換気は最小限にとどめる (空気には出ていない今は考慮する必要なし)

といった工夫を凝らすことで、牛の体内に入る放射性物質は最小限に留まりました。

牛は動物です。
代謝というものがあり、体内に入り込んだ放射性物質は時間とともに外に出ていきます。

ちょっと難しいですが

牛は一日に50L以上の水、乾物で20kg程の飼料を摂取します。それを30kgの牛乳、20kg弱の糞、5kg程の尿、呼気や発汗に伴う水、ルーメン発酵に伴うガスとして排出します。また、ヨウ化カリウムも餌に添加していて、排出されやすいと考えます

とまとめ内のツイートにはあります。
●牛の体に1日で入るもの=水50kg以上+試料20kg
●同 出るもの=牛乳30kg+糞20㎏+尿5kg+呼吸と汗に含まれる水+ガス(反すうで出るもの)

つまり、たくさん食うんだけど、たくさん出ていくということ。
餌等の段階で放射性物質が入らないようにしているし、
体にたまったものはどんどん排出されていくので、おのずとNDになるというわけです。

ついでにヨウ化カリウム(安定ヨウ素剤)も与えて、体内の取り込みを防止しています。
ヨウ化カリウムは原発事故後、人間を対象に一部では配布されましたね。
ただ、人間は飲まずに済んでいます。ヨウ化カリウムが必要な汚染ではないからです。
しかし、牛の場合は飲んでいる。
これはたまたまで、牛乳生産に必要なホルモンの素になるそうです(sdfmanさんの見解)
なので、原発由来のヨウ素も排出されやすかったのだろう、というオマケの効果が。

なお、通常、牛乳はCS(クーラーステーション)という一時保存所に持ってって、
そこで各地の牛乳を混ぜ合わせて出荷されていくそうです。
一時期、「混ぜて検査するなんておかしい」という話もありましたが、
もともと混ぜて出荷するものなので、そもそもそのいちゃもんがおかしいということになります。

こんだけ輸入飼料ばかり使っていると、ばかすかお金が出ていきます。
ちょっと値上げしてやってくださいな>関係各位

上記は5月末の時点での情報であり、今後、多少、変化があるかもしれません。
それについてもこれから詳しく解説していきます。

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