先日は、夢みらい館での「子どもの権利条約についての研修会」に。
この「子どもの権利条約」とは子どもが一人の人間として基本的人権を所有し、行使する権利を保障するための条約。
世界中のすべての子どもが健康に生きて存分に学んだうえで自由に活動し、大人や国から守られ援助されながら成長する権利があると定めています。
この権利条約は1989年の国際連合総会において採択。1990年に国際条約として発効。2日本は1990年に署名し、1994年に批准しています。
しかし児童虐待、体罰、いじめなどの子供の権利・人権を尊重しない行為は国内でも後を絶たない状態が続いており、憲法の基本的人権の尊重や日本も批准している子どもの権利条約の理念に基づき、子どもの権利を明記し、鯖江市の子供たちの権利を保障するための具体的な施策を盛り込んだ条例などの制定も必要とも考えられます。
今回は、同問題に取り組む市民有志グループ「にこにこSABAE」の主催での研修会でした。
講師に元東海大学教授、雑誌編集者、池田町にお住いの伊藤洋子先生をお招きして、「子どもの人権は人間らしく育つ栄養源」のテーマで講演をいただき、その後は参加者が4-5名のグループに分かれてのワークショップも行い、学びを深めました。
子どもの権利条例が保障する子どもの権利を、より具体的に分かりやすく定めるとともに、それを保障するための大人の役割や行政の取組について定めていくことは有効なことだと思います。
将来に渡り、市民と市が一体となって子どもの権利を大切にするという姿勢を、自治体の法である条例として明らかにしていくことも重要なこと。
今回の研修会での貴重な学びや気づきも参考に、鯖江市での取り組みはどうあるべきか今後も研究を続けてまいりしたいと思います。