Vol.987-2/3に続けてご覧ください。
さぬき歴史(観て歩き)フォトレポ-県都編:15<田村神社>
<23.田村神社> <撮影:12.08.12 and 16.04.22 and 17.06.01>
田村神社は、式内社(名神大社)、讃岐国一宮。旧社格は国幣中社で、現在は神社本庁の別表神社。
別称として「田村大社」「一宮神社」「定水(さだみず)大明神」「一宮大明神」「田村大明神」とも。
社伝によれば、古くは「定水井(さだみずのい)」という井戸にいかだを浮かべて、その上に神を祀っていたという。その後、和銅2年(709年)に行基によって社殿が設けられたのが創建とする。
この「定水井」は現在も奥殿の下にある。なお、当初は義淵僧正によって大宝年間(701年-704年)に開基された一宮寺と同一視(建物も同じ)されていた。
朝廷の当社に対する信仰は篤く、平安時代には度々神階の授与が行われている。また延長5年(927年)の『延喜式神名帳』では「讃岐国香川郡 田村神社」と記載され名神大社に列したほか、讃岐国一宮として信仰された。建仁元年(1201年)には正一位の昇叙があったとされ、弘安7年(1284年)7月日の銘を有する「正一位田村大明神」の扁額が残っている。また武家からも崇敬・統制を受け、長禄4年(1460年)には細川勝元により、社殿造営や寄進のほか「讃岐国一宮田村大社壁書」(高松市指定文化財)が定められた。これは当社の関係者に対し、守るべき事項を26箇条で記したものである。
天正年間(1573年-1592年)には兵火により一切経蔵を焼失したが、仙石秀久から社領100石を寄進された。その後も社領の寄進を受け、藩主が松平大膳家に代わった後も祈願所として崇敬された。
延宝7年(1679年)、高松藩主であった松平氏に依り一宮寺が分割され、後に一宮寺は別の地に移された。
明治4年(1871年)、近代社格制度において国幣中社に列した。 (Wikipediaより)
<所在地・外観>
▼田村神社-高松市一宮町286
▼田村神社-讃岐の一宮、社殿は湧き水の上に立つ水の神
高松市内から国道11号・193号線を南に向かい、高松市三名町交差点で右(西)折し、県道12号線を400mほど行くと一宮町交差点に出る。南西方向に「田村神社」の大きな鳥居が見えるので、鳥居に向かって進んで行く。
<概 要><歴史遺産>
▼田村神社-北参道口の大鳥居、お迎え布袋尊
▼田村神社-鐘楼門、祓への輪
▼田村神社-桃太郎伝説、満豪開拓の碑
▼田村神社-境内図、宇都伎社と龍神
▼田村神社-宇都伎社、龍神
▼田村神社-一宮天満宮、素婆俱羅社
▼田村神社-宮島社、安産子宝犬
▼田村神社-子育て布袋尊、微笑童七福神
別の日に、ことでん一宮駅から東へ進み、踏切を渡り南側からも参詣した。
▼田村神社-参道に入った、参道を進む-1
▼田村神社-御旅所と大楠、参道を進む-2:一の鳥居
▼田村神社-参道を進む-3
▼田村神社-参道を進む-4、神明鳥居が近いが一旦道路で分断
▼田村神社-社号標
▼田村神社-表参道入口、入口の神明鳥居
▼田村神社-表参道、随神門
▼田村神社-参道と本殿前の鳥居、本殿前の大鳥居
▼田村神社-本殿
▼田村神社-奥殿
田村神社の社殿の下に湧水が有ると云うが、見る事は出来ない。
境内には、ほかにも袂井(たもとい)(田本井、神社会館辺り)・花泉(はなのい)(境内西の端)という2つの湧水があると云うが、どちらも倭迹迹日百襲姫(やまとととひももそひめ)命の伝説に結びついている。
日本三代実録によると、861(貞観3)年、讃岐国田村の神を官社に列したとあり、923(延長元)年完成の「延喜式」にも、大社として載せられている。そして、古墳時代後期から平安時代初期に至る当社確立期の歴史を物語るのが、「田村神社古神宝(こしんぽう)類」(国重文)である。その中で、最も古さを示しているのは、金または銀の象嵌(ぞうがん)痕が残る鉄鉾(てつほこ)であり、ほかに奈良時代から平安時代初期の鏡、中国の唐代・宋代の鏡がある。
▼田村神社古神宝類-銀の象嵌痕が残る鉄鉾、奈良時代から平安時代初期の鏡
(web引用-水彩画風変換)
また、細川勝元が応仁の乱の7年前にあたる1460(長禄4・寛正元)年にかけた讃岐国一宮田村大社壁書(かべかき)も伝えられており、大乱に備えて勝元が領国讃岐を固めるために掲げたものと考えられる。それだけに、讃岐国一宮としての田村神社の権威は大きかったと云えるであろう。
▼岐国一宮田村大社壁書(web引用-水彩画風変換)
<関連遺産>
田村神社のすぐ西側には、四国八十八個所霊場83番札所の「一宮寺」(真言宗御室派)があり、遍路の参詣で賑わっている。元は、田村神社の別当寺であった。
▼一宮寺-西門、鐘楼
▼一宮寺-本堂、大師堂
▼一宮寺-護摩堂と創作石燈籠、菩薩堂
▼一宮寺-薬師如来、一宮御陵
▼一宮寺-仁王門
<文は現地説明板やWebなどより引用した>
▶▶▶▶▶▶ 今報了◀◀◀◀◀◀



















































