Vol.942-2/3 R巻頭-54。歴史(観て歩き)レポ-中讃編:29<古戦三十六・白峯寺> | akijii(あきジイ)Walking & Potteringフォト日記

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「凡に中なる、これ非凡なり」(論語)、「何事も自分に始まり、自分に終わる。自分を救う道は自分以外ない」(夏目漱石の言葉)を座右の銘に、我流(感性だけ)の写真を添えて日記を綴る。

Vol.942-1/3に続けてご覧ください。

 

さぬき歴史(き)フォトレポ-中讃:29<白峰合三十六白峯寺

<39.白峰合戦古戦三十六>  <撮影:2015.04.28 and 2017.07.22>

史跡三十六(白峯合戦(しろみねかっせん)古戦場)

この地を三十六と云い、細川清氏と従士36人憤死の地と伝える。貞治元年、南朝の将細川清氏、四国平定の命を受けて軍を興し東讃より進んで、白峯山麓に陣し、北朝の将細川頼之が鵜足津の陣に対した。7月頼之策を以て急襲、清氏寡兵を以てよく奮戦するも及ばず、遂にこの地に死すことは「太平記」その他の史書に著すところである。当時の遺構は未だ詳らかでないが先考よく地を按じて、ここ三十六を清氏戦死の地と定めて碑を建て累世その保存に意を用いたところである。

いにしえを こふれば悲し 血潮もて 草木染めしか 綾の広野は  信雄
その名三十六は、また民間信仰、あるいは条里制の遺跡ともいわれるが、ともに後世に残すべき所として、昭和34年11月3日坂出市史跡として指定されている。                              (現地説明板より)               

 

<所在地・外観>

白峰合戦古戦三十六-坂出市林田町総社

▼白峰合戦古戦三十六-「太平記」の古戦場、乃木大将も詣でた古跡

 

 

<概 要>

JR坂出駅から琴参バス「王越行」へ乗車、県道187号線沿いのバス停「香西歯科医院前」で降車して、林田町東梶(ひがしかん)交差点を右折(東)し、人家の間の細い道を北へ入って行く。

 

▼JR坂出駅前から琴参バス「王越行」へ乗車、バス停「香西歯科医院前」で降車

 

▼県道187号線を北上、東梶交差点を右折

 

▼細い道を北へ入って行く-1

 

▼細い道を北へ入って行く-2、史跡三十六が見えてきた

 

 

<歴史遺産>

かぎ形に約150m歩くと、「白峰合戦古戦場三十六」がある。(雄山(おんやま)の南西麓約250mにあたる)。

 

▼雄山の南西嶺、史跡三十六の全景

 

▼史跡三十六-入口、看板

▼史跡三十六-白峰合戦古戦場の石碑、三十六古戦場記念碑

 

▼史跡三十六-中央奥、祠

 

▼史跡三十六-二体の地蔵菩薩を祀った祠

 

▼史跡三十六-文久二年の銘入りの「経塚」、日露戦争当時の砲弾が三個-1

▼史跡三十六-日露戦争当時の砲弾が三個-2

 

 

南北朝時代、佐々木道誉(どうよ)の讒言(ざんげん)に遭い、将軍足利義詮(よしあきら)から謀反の疑いをかけられ、南朝方に走った細川清氏(きょうじ)は、白峰雄山東南麓の高屋城(たかやじょう)に陣を敷いた。

一方、清氏の従兄弟細川頼之(よりゆき)は義詮から清氏追討の命を受け、備中(現、岡山県)から宇多津に入り、奇襲を用いて清氏を討ち取った。

この戦いのあった場所が、現在、白峰合戦戦場三十六といわれる所で、「細川将軍戦跡碑」が立っている。1823(文政6)年に儒者中山城山(じょうざん)が発起して造立した碑である。

 

▼史跡三十六-細川将軍戦跡碑

 

 

この地が三十六と呼ばれるのは、清氏方の戦死・埋葬者の数とも、条里制による地名とも云われている。その後、明治時代になって、善通寺に設置された陸軍第十一師団の師団長として着任した乃木希典は、その昔、細川方として戦って戦死した先祖野木備前次郎ゆかりの白峰合戦古戦場に夫人と伴に詣でた。乃木が殉死した後、乃木大将遺愛地碑がこの地に立てられている。

 

▼史跡三十六-乃木大将遺愛地碑、「千鳥松」の碑

 

 

<関連遺産>

坂出市街地から五色台に向かう県道186号線沿いの松山橋(青海川)手前の西側に「坂出市塩業資料館」がある。

 

▼県道186号線、坂出市塩業資料館

 

 

日本たばこ産業が収集・展示していた塩業関係の史・資料を坂出市に寄贈して整備された資料館で、入浜式塩田で使われた塩田用具を作業工程順に展示すると共に、世界の塩や揚浜式塩田についても実物や模型、映像で分かり易く紹介している。

 

▼資料館入口、久米通賢翁(web引用-水彩画風変換)

 

▼入浜式塩田風景、揚浜式塩田の模型(web引用-水彩画風変換)

 

▼塩の出荷風景、岩塩の地球儀(web引用-水彩画風変換)

 

▼農家の副業-塩を入れる叺(かます)作り、ご飯と休憩(web引用-水彩画風変換)

 

<文は現地説明板やWebなどより引用した>

 

引き続き、Vol.942-3/3をご覧ください。