Vol.924-1/3に続けてご覧ください。
さぬき歴史(観て歩き)フォトレポ-中讃編:11<海岸寺/林求馬邸・盛土山古墳>
<17.海岸寺/林求馬邸> <撮影:2015.04.22 and 2017.08.09>
真言宗を開いた弘法大師(空海)ゆかりの地である海岸寺(かいがんじ)は、本坊と、弘法大師生誕の地と言われている奥之院(大師堂)からなります。「屏風浦」とは、海側から望む天霧、弥谷などの山々が、屏風を立てめぐらせたような形をしていることから名づけられました。四国別格二十霊場第18番札所である海岸寺は、「病気封じと幸運の寺」として知られています。本坊は807年、奥之院は816年に弘法大師が開山したとされています。本坊の山門には、仁王像の代わりに、昭和に活躍した香川県出身の力士、琴ヶ浜、大豪をモデルにした力士像が立っています。護摩堂では護摩焚きが行われます。奥之院には弘法大師生誕にちなんだ産盥(うぶだらい)、湯手掛松、産湯の井戸などがあります。また、本坊奥の「屏風ヶ浦」からは多島美が広がる瀬戸内海が一望でき、奥之院では季節によって野鳥も多く観測でき、四季折々の景色を楽しむこともできます。
林求馬(はやしもとめ)邸は慶応三年(1867年)に建てられた多度津藩家老林求馬の邸宅です。江戸時代の終わりに多度津藩主の避難場所として築かれたとされています。江戸時代の上級武士の武家屋敷の様子を今に残す、貴重な建築物で多度津町の有形文化財に指定されています。屋敷の中や展示館には林求馬の先代にあたる陽明学者であった林良斎が大塩平八郎や池田草庵などの多くの学者との交流を示す資料が残っています。
交流の記録や当時の書画なども見ることができます。 (多度津町観光協会HPより)
<所在地・外観>
▼海岸寺-仲多度郡多度津町西白方997-1、林求馬邸-仲多度郡多度津町奥白方698
▼海岸寺-弘法大師(空海)ゆかりの寺
▼林求馬邸-幕末の多度津藩7代家老別邸
JR海岸寺駅から北へ200mほど行くと、「海岸寺」(真言宗)がある。
<概 要><歴史遺産>
この周辺は屏風ケ浦(びょうぶがうら)と呼ばれる。海岸寺は空海が建立したと伝えられるが、土佐(現、高知県)の長宗我部軍の兵火により焼失、江戸時代に南西約350mの奥の院と共に再建された。一説には空海の誕生地とされている。
▼海岸寺本坊-山門「二王門」、二王門の説明板
▼海岸寺本坊-本堂、護摩堂
▼海岸寺別院-大門と大塔、大門
▼海岸寺別院-大師堂、弘法大師「産井」
▼海岸寺別院-参道1
▼海岸寺別院-文殊堂、参道2
▼海岸寺別院-参道3、御盥山(おたらいさん)不動坊
日露戦争(1904~05年)時には「ロシア兵俘虜(ふりょ)収容所」が寺の北の海岸に造られ、今はこの場所に「日露戦没俘虜収容記念松」の碑がある。
▼屏風浦公園-1
▼屏風浦公園-2
▼「日露戦没俘虜収容記念松」の碑、海岸は海水浴場
海岸寺から東に約100m行くと、弘田川に架かる海岸寺橋がある。
▼海岸寺橋のakijii、海岸寺橋(県道21号)
橋の手前の土手の道を川上(南)に向かい、水色の大きな水門から西へ入ると、JR予讃線の踏切がある。
▼弘田川沿いに県道217号線を東南に進む、県道21号バイパス線の下を潜る
▼豊稔堰
踏切を渡り約600m行き、北原の三差路を右に曲がって坂道を上がり、約500m行くと下池と上池がある。
▼県道217号線を右折しJR踏切を渡る
▼北原の三叉路へ向け南西へ進む、北原の三叉路
▼下池と奥は弥谷山、上池と奥に黒戸山
下池と上池を左に見ながら、更に400mほど進むと、林求馬邸への案内標識がある。
▼県道205号線を西南に進む、林求馬邸の案内板
そこを左折すると、白壁の塀で囲まれた入母屋造の「林求馬邸」に着く。
1867(慶応3)年、外国の軍艦の攻撃があっても安全な避難場所として奥白方のこの地が選ばれ、家中にある林家の東御殿の別邸として完成した。
▼林求馬邸-着いた、説明板
▼林求馬邸-正面の西側、東側
▼林求馬邸-3(Web引用)
▼林求馬邸-4(Web引用)
林求馬は、1808(文化5)年、多度津に生まれ、27歳で隠居の身となり、名を良斎(りょうさい)と改めた。
大坂に赴いて大塩平八郎(中斎)の私塾洗心洞(せんしんどう)で学んだ陽明学者でもある。
良斎は1845(弘化2)年、藩士らの教育のため、多度津町堀江の弘浜八幡宮の付近に私塾「弘濱書院(こうはましょいん)」を造った。
▼弘濱八幡宮(多度津町堀江)
現在は、老朽化のため林求馬邸の敷地の一部に復元されている。
▼林求馬邸内の弘濱書院-1(Web引用)
▼林求馬邸内の弘濱書院-2(Web引用)
<文は現地説明板やWebなどより引用した>
引き続き、Vol.924-3/3をご覧ください。


















































