Vol.146-2/2 ささいな一歩の積み重ね。<香川のみどり百選シリーズ2-⑰:妙見山> | akijii(あきジイ)Walking & Potteringフォト日記

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「凡に中なる、これ非凡なり」(論語)、「何事も自分に始まり、自分に終わる。自分を救う道は自分以外ない」(夏目漱石の言葉)を座右の銘に、我流(感性だけ)の写真を添えて日記を綴る。

Vol.146-1/2に続けてご覧ください。


妙見宮は別名、岩屋妙見宮と称して信仰されている。

境内からは西の視界が開け、眼下に仁尾の街並みとその向こうに七宝連山や燧灘がよく見える。妙見宮の本堂は北辰妙見大菩薩で宇宙を司り、人の運命を支配する神様で、巨石を屋根にした本堂の建物は珍しく、周辺には巨石が散在してこの山の北側には千貫岩という巨石があり、今は枯れて無いが千貫松とはこの岩の上に生えていた松のことをいう。



▼妙見宮本堂、観音堂

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▼妙見宮の説明板とリフト、昭和61年の千貫松の絵
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本堂の右手上には大師堂があり、ここは厄除け大師として信仰され、石の大師像の台座には安政二年(1855)と刻まれている。

大師堂は昭和61年に新築復元されている。大師堂裏からじぐざぐの登山コースを、ミニ西国観音の地蔵さんの前を登って行くと、大きな高さ 3m ほどの「星の石」と称する巨石が現れる。高台の大師堂からは眼下に仁尾町の街並みと、燧灘の眺望が一段と開ける。


▼大師堂への登り口、大師堂

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▼大師堂からの眺望、星の石
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▼山頂の標示板、千貫松への分岐点

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10分ほどで尾根端に出てこの山の最大巨石があり、これが千貫岩である。千貫松とは丸亀藩家老の命名といわれ、(千貫とは当時の通貨の単位)この岩の上に生えていた松のことをいうが、現在は枯れて無くなっており、小さな松が育っている。この巨石は凡そ高さ 6m 10mほどあって、その下に立てばその大きさが実感できる。


左からのコースと合流する尾根に出る。
尾根道を暫らく進んで急坂を登り詰めると頂上に着いたが、山頂は樹木が茂り狭く展望も無く、三角点を探すが見つからなかった。
標識に従って千貫岩へと尾根道を進む。

▼千貫岩、背比べするakijii

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ここからは樹木越しに北に視界が開け、手前には禿山の横峰山が横たわり、その荘内半島の先端に紫雲出山が大きく肩を張り、備讃瀬戸が広がる。空気の澄んでいるときは、その向こうに伯耆大山までもが見えるそうである。


▼眺望

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千貫岩の上からの眺望
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弘法大師がこの山に立ち寄られ、御開持修業のとき妙見菩薩のお告げに、「吾は北辰星の化身なり、今、汝に託す、末世の衆生に広大な福利を与えんと欲す、汝宜しく我が姿を此処に写し留めて一宇を建立すべし」ここにおいて弘法大師は妙見菩薩の本地、虚空蔵菩薩の尊像を岩面に刻み、一宇を建立したといわれる。

弘法大師伝承に繋がる歴史ある信仰の山であった。


▼町内から振り返る妙見山の雄姿

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下山後、地元が売出し中の博智山と塩生山の二座を訪れた。

次報2回で紹介します。


<この一枚>今報の活動で収めた画像から、一枚を選出して掲載しました。

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--今報了--