1台の空気清浄機 | 人生は暗闇のジェットコースター ~筋ジストロフィーと闘う日々~

人生は暗闇のジェットコースター ~筋ジストロフィーと闘う日々~

21歳のころ「進行性筋ジストロフィー」と診断され、病気、仕事、結婚と先が見えない暗闇をジェットコースターで走り抜けたような人生を振り返りつつ現在、そして未来へと・・・

ここに1台の加湿空気清浄機があります。

15年使用していたが、先日ついに壊れました。

 

実は、この1台には物語があります。

15年前、私がまだオフィス勤務だった頃、仕事中に妻から、荷物が届いたとの電話がありました。

荷物が届いたくらいでわざわざ電話してくるはずはありません。しかも携帯ではなく直接会社の電話に、なぜか?それが会社から届いていたからで、妻は私が会社を辞めたと思い私物が送られたと勘違いして、在籍確認のためでした。

 

実は私、以前には妻に知らせず仕事を辞めたことや、辞めたことを伝えず通勤しているふりをしたこともある常習犯だったのでピン!と来てしまったのでした。信用されてなかったということです。

 

しかし、この時は妻のピン!は当たっていませんでした。送り主が私の勤務していた同じビル内のグループ会社からだったので勘違いするのもおかしくありません。

何が届いたか確認してもらうと、当選のお知らせという書面が入った空気清浄機でした。それは私が勤めている会社のグループの社報に掲載されていた懸賞の商品だと思い出したのです。当選1名だし、どうせ当たらないと思っていたので忘れていました。まさか当たるなんて驚きでした。

 

当時は大学生だった息子と家族3人が花粉症に悩まされていました。空気清浄機はありましたがあまり効いていなかったので新しいものが欲しいと思っていたところで、しかも当時の高性能機種、家族全員で喜びました。

 

そんなエピソードのある空気清浄機ですが、家電製品はいつか壊れるもの、買い替えても些細だけど思い出だけはいつまでも残るのかな?と思います。

 

買い替えたら、加湿も空気清浄も効きが悪くなっていたことを実感しました。