現代の暗号と量子暗号の違いは? | 弦弥勒

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インターネットショッピングなどで、

クレジットカードを使いますが、

カードの情報はどのように守られているのでしょうか。

現代社会で採用さているセキュリティは、

公開鍵方式と呼ばれるものです。

 

公開鍵方式は、原文を暗号化「鍵」と複合化

(暗号を原文に戻す)する「鍵」を別なものに

しています。

 

送り手が原文を暗号化する「公開鍵」は誰でも

使えるようになっています。

この公開鍵で暗号化された情報を原文に戻せるのは、

受けてだけがもっている「秘密鍵」を使った場合のみです

 

ネットショップで買い物をした場合を考えてみます。

ネットショップは無数に存在しますから、

そこでクレジットカードの情報を暗号化する鍵は、

たくさんの人が使える公開鍵にしたほうが便利です。

 

受け手はカード会社のみで、他の人に暗号文を

複合化されては困るので、

秘密鍵で複合化するのがいいわけです。

 

しかし、ネット通信の途中で情報が盗まれたり、

秘密鍵が第三者に知られたりしたら、

暗号は意味がなくなってしまいます。

 

対して、実用化に向けて研究が進められている

量子暗号は、鍵の情報を、

光子で送ろうという方法です。

もし誰かが、光子から情報を盗もうとすれば、

光子の状態が変化し

「誰かに見られた」ことが明らかになります。

量子暗号は古典的な方法と組み合わせることで、

絶対に安全な暗号になるといわれています。