続きです、、

かつての大企業、ダグラスのお膝元、工業都市として発展したロングビーチはマクドネル・ダグラスの消滅により、随分と静かな街となっていた。

かつての状況を私は知識としてしかしらないが、少なくともかつての活気がなくなったのは確かだろう。。


「夏草や兵どもが夢の跡」


それを目の当たりにしたような感じでした。。


さて。。

ロングビーチで1泊し明けた翌日!

次の目的地へ向けて東に向かいます!

地図があれば見てほしいのですが、、

カリフォルニア州の東とは、、かの有名なロッキー山脈を経てひたすら砂漠が続きます。。


カリフォルニア州の砂漠、、

そしてヒコーキマニアな不審者が行くところ、、

答えは簡単、、

この日の目的地は、かの有名なヒコーキの墓場、、モハーヴェです。。

あと、ロングビーチからモハーヴェへ至る途中にもう一つ有名どころがありますので、そちらも経由します!


フリーウェイを突っ走り、ロッキー山脈の南端を越え、、

まず降り立ったのは、

サザンカリフォルニア・ロジティクス・エアポート、、日本のマニアには「ヴィクタービル」と言えば通りが良いでしょう。。

モハーヴェに並ぶヒコーキの墓場として有名ですが、少し雰囲気が違います。。

ゲートガードのつもりで?
と言わんばかりにメインゲートの横にさらされた用途廃止済みのDC-10-30。
大きな水平尾翼が辛うじてDC-10であることをうかがわせる。。
(翼端は部品供出のためか既になかった)
この数年前に破綻した元ワールドエアウェイズのMD-11。
まだ取れる部品があるのだろう、、原型をとどめていた。。
用途廃止になり砂漠送りになるとだいたい最初に抜かれるのは商品価値が高く、砂漠では保管が面倒なエンジン。
MD-11最後の旅客便を運行したKLMのMD-11はまだ日が浅いのか色褪せも欠損もほとんどないが、エンジンは既に抜かれていた。
遠く陽炎で揺らぐなかに鎮座していた元カンタス航空のB747-400たち。
搭載しているエンジンは少数派のロールスロイスエンジンな為か、取り下ろされておらず、尾翼のカンガルーがなくなっただけで、ほぼ現役当時のままのよう。。
いつからここに留まっているのか、、
旧式なためかエンジンも抜かれず、、
製造中なうえ、程度の良いものを入手しやすいためか部品も取られずに放置された元ユナイテッド航空のB767-200。
やはりユーザーが限られてるためか、、
まるで留め置かれてから時が止まったかのような元デルタ航空のL1011。
砂からタービン等を守るためのシーリングすらされていない。
需要のあるドナー機は直ぐにバラバラにされスペースが空き余裕があるためか、そのまま残置されている。

どれも整備保管(ストア、軍用語でモスボール)というより、部品取りのようで、比較的若い機種が多く、また原型をとどめている機体は多くない印象だった。
原型をとどめている機材は既に供出先が決まっているのかも?

今回はあまり良い画像がありませんが、運行を終えたあとのヒコーキがどうなるのかは、いちヒコーキマニアとしては目の当たりにしたしておこう、、とこの旅程に組み込んだのでした。

この空港は用途廃止になったヒコーキばかりが来るのではない。
ここを本拠地や整備拠点としている機体もある。
次回はこの空港を根城にするヴィクタービルの住人、、とある3機のDC-10とモハーヴェの様子を取り上げます。