リボーンアートフェスティバル

小積エリアの参加アーティストさん6名と小積エリアキュレーター・豊嶋秀樹氏のトークイベントがありました。🍀


「鹿に導かれ、私たちを見るとき」ということで会場は、IRORI石巻にて。
開放感のあるステキなスペース。
スタートには人でいっぱいで立ち見の方も。
マイクを持っていますのが、
キュレーター豊嶋秀樹氏
和やかな会場の雰囲気。

写真家・在本彌生氏
今回、狩猟に同行し、何度も山に入り、たくさん山の中を歩きながら、食猟師・小野寺さんがどのように鹿と関わってこられているのかをお話されていました。小野寺さんが鹿や生き物に敬意を持ち日々過ごされているのがとても伝わるお話でした。
食猟師・小野寺望氏
この小積エリアに2017年出来た鹿の解体処理施設「フェルメント」を運営されています。
動植物の安定した生息空間(ビオトープ)を整備し、料理人やアーティストが集まる感性を磨く場所をつくられています。青年のような目をされていました。

ダンサー・大久保裕子氏と山伏・坂本大三郎氏
今回お二人でタッグを組まれての展示で、
この日の夜には、パフォーマンス公演をリボーン絡んで控えてらっしゃいました。チケットは完売で当日券もなかったので、みることは叶いませんでしたが、きっとステキな時間となったろうと思います。

写真家・志賀理江子氏
志賀さんは、今回インスタレーション作品で参加されていました。震災により津波で塩を被った木々、その土地の土壌のこと、人が食べた後のカキ殻(女川)、対話から導き出された、自然と人間社会の複雑な関係。そうしたことが今回の作品の形となり山肌の木々とともに会場でみることができます。リボーンが終わった後にも飾られているそうです。

写真家・津田直氏
津田さんは、世界を旅しながら古代からの人間と自然との関わりを翻訳し続けている写真家さんで、リトアニアの伝承に登場する鹿と東北に受け継がれている鹿踊りについて、夏至の頃に鹿は角の間に太陽を運んでくるという共通項をみつけたそうで、その話が興味深かったです。あと子どもの頃、お祖父さんと1日に使う分の湧き水を一緒に毎日汲みに行っていた話も素敵でした。
今回のエリア展示の
淺井裕介氏と堀場由美子氏は、トークイベント会場にいらっしゃらなかったですが、淺井さんの制作風景の話や堀場さんが今回のエリアアーティストの皆さんにお揃いの鹿のブローチをつくられたお話などをお聞きし、お二人のお人柄がとても伝わりました。🍀
小野寺さんが「もう家族みたいなものなんだから、いつでも遊びにきて。美味しいものを一緒に食べよう。」と話すのに合わせ、

豊嶋さんが「リボーン終了後に小野寺さんがリボーンロスにならないようにみんなで通おう。」とアーティストメンバーに話している様子も小積エリアの皆さんの一体感のようなものを感じました。おねがい

ありがとうございました。
新田 亜紀子

まだの方