少し前のこと。
渋谷区松濤にある、戸栗美術館へ行ってきました。
『古伊万里にみるうわぐすり展』
http://www.toguri-museum.or.jp/tenrankai/
会期 2018年1月7日(日)~3月21日(水・祝)
つるつるした質感よりも、土の表情が感じられる(繊細に、)器が
断然好きなので、
釉薬のかかったもの、それだけで装われた、
表層の綺麗な器のことは、よく知っていなかったかもしれません。
掛ける釉薬の種類や、焼成の条件で
淡く変化していく表層ばかりを80点ほど眺めた時間。
(こちらの展示以前に見ていた、寛永文化の頃と同じく17世紀頃の伊万里焼です)
https://ameblo.jp/akiko-t2012/entry-12358560459.html
品格、ってどこから来るのかな。
シンプルで、似ていても
特に、釉薬だけで魅せている器は、誤魔化しようがなくって
何がそうさせているのか
作り手が研究していたであろう様子が、私の中に残りました。
美しいものを作りたいという、意志。
お手本になっている、中国や高麗の古い青磁も見られます。
伊万里焼の歴史/軌跡に触れるには絶好の機会。
文化的な「サンプル」が素晴らしく集められている展示です。
敢えて言えば、
マニアックなことこの上ないけれど
これは好き、とか
これは何を盛ったらいいかな、なんていう動機でも
十分楽しめる面白さがあります。
私は
尻尾の長い、鳥の絵皿が一番好きでした。
古伊万里にみるうわぐすり展
■会期 2018年1月7日(日)~3月21日(水・祝)
■開館時間 10:00~17:00(入館受付は16:30まで)
※毎週金曜は10:00~20:00(入館受付は19:30まで)
■休館日 月曜
※1月8日・2月12日(月・祝)は開館、1月9日・2月13日(火)は休館。
本日までです。
私が伺った日も、雨だったなあ
akiko takase
高瀬媛子