昔は子どもの習いごとだったピアノも、今や定年後の習いごととして定着しはじめており
「6歳の6月6日から習いごとをはじめると身につく」と言われていましたが、
6月6日は「シニアピアノの日」として登録されているほど、
もはや日本の文化といっても過言ではない風潮があるといえます。
とはいえ、昔習ったことがあるならともかく、
年齢を重ねてから新しいことをはじめるというのは多少の不安もつきものかと思います。
また、人生100年時代ともいわれるなか、定年後(子どもの独立後など)どんなことをはじめるかによって、大きくQOLが左右されるとも考えられます。
人生100年とすると、定年後・お子様の独立後の膨大に与えらえた余暇時間を、
健康的にまた心豊かに過ごすうえで、なぜピアノが人気なのか?
メリットを享受しながら、楽しくレッスンをつづけていくためのポイントを、
参考図書 元吉ひろみ著「60歳からピアノをはじめなさい」のデータを中心に挙げていきたいと思います。
シニア世代がピアノをはじめる理由としてよく聞くものに「脳の活性化」があると思います。
手の表面積は体全体の1/10なのに対し、大脳の領域としては1/3を占めるといわれており、
指の1本1本をコントロールしながら左右別々の動きを意識的に行うことは
日常生活ではありませんから、ピアノがいかに脳への刺激になるかは想像に難くありません。(血流データ等は参考図書をご参照くださいませ)
また「仲間づくり」を目的としてはじめられるかたも多く、
グループと個人レッスンの練習量を比較したデータではグループのほうが多くなる傾向にあり、さらにその練習量は当然ながら上達と継続にも大きく影響していきます。
ここまでお伝えしてきた理由2つは、ピアノを習うことでの付帯的なメリットといえますが、
参考図書によると「ピアノを続ける理由」の一番の回答は「弾けたときの喜び」なのだそう。
やはり、旅行やグルメなどの楽しさでは得られない、積み重ねの努力で得られる喜びは、何ものにも代えがたいものであると言えるのかもしれません。
2021年12月11日 教室HPブログ記事より