堂本あき子なの花日記 No.256●13回目の「3.11」
みなさま
こんにちは。堂本暁子です。
今日は3月11日。東日本大震災が起きた日です。1万5,900人もの方が亡くなり、2,525人の方がいまだに行方不明となっています。
13年前の3月11日、私は埼玉県嵐山町にある国立女性教育会館(NWEC)で、全国の女性リーダーを前に「女性のネットワーキング」をテーマに講演をしていました。翌日、電車を乗り継ぎながらも順調に西千葉に戻ってきたのですが、その後が大変でした。
停電のためエレベーターが使えず、階段を登って8階の自分の部屋にたどり着いたのです。停電はしばらく続き、8階に住んでいる自分を悔やんだことでした。
当時のメルマガにも〈電気の大事さ……停電となると、冷蔵庫も暖房も、何もかもが電気製品なので、痛感します。電気なしの生活の難しい文明社会。反省しなければならない事多し〉と書いています。
災害のあとに襲ってくるのが、電気が使えない生活です。電気なしでは生活が成り立たないのが文明社会。人工的な生活に慣れすぎて、そのような不便さを克服する気構えを失っていることに気づかされました。
能登で大きな震災が起きました。厳寒の中、電気だけでなく、上下水道も開通が遅れるなど、13年前と同じか、もっとひどい状況が繰り返されているのを見るにつけ、私たちはどれほどのことを東日本大震災から学んだのだろうかと思わずにはいられません。
過去を思い出し、哀しみと苦い教訓を再確認するだけでなく、今後、どのように災害に立ち向かえば被害を少なくできるのかを問いかけていると思う、今年の「3.11」です。