画像は、あまり内容と関係ないです・・・
ただ、「雑誌」や「本」の関係でリンクしたことです、ご了承下さい
休みなので、テレビを観ていたらいろんな「リンク」を発見しました。
2時すぎからの「水曜日の情事」という、再放送のドラマ。私はオンタイムでは見た覚えがないので、仕事とバイトに明け暮れていた20代前半か、逆に病んでテレビどころじゃなかた20代後半か・・・調べればわかりますが。
天海祐希さんはもともと好きですが、(弁護士の役柄がイチバン好き)このドラマでは、恋愛のドロドロしたものを演じてたのですね。
そして、モッくん(最初に好きになったアイドル)、同い年の石田ひかり、なんと今をときめく谷原章介さんまで、脇役で!
伊東美咲さんも、このときはまだ、資生堂のCMやり始めたくらいの顔してるかなー・・・。
今日の放送を見てたら、安野モヨコさんの「働きマン」がリンクしてきました。
というのは・・・
出版社の「営業さん」って、作家さんと直接交渉や仕事の話(作品の内容とか)まですることはないですが、実際に、個々の書店に回って、「この本を横積みで●冊置いてもらえませんか?」って、店主に交渉するんですって
(私は漫画家と7年間つきあったけど、小説家の話はそれほどきかなかった。)
で、一つのヒット作を(ベストセラー)産んだ背景には、実は作家さんの作品がいかに「世に出る」かを、仕掛ける人がいて、それが営業さん。
恐らくは会社によってもさまざまだけど、
「働きマン」の松方が、担当した女性作家の、「これまでの路線を変え、私たちのこの雑誌を読む、オヤジ層が感動する恋愛小説を描いて下さい!」
と、女性作家に冒険をさせる。
そこまではいいけど、いわゆる「ベストセラー」に簡単にはならないもの。
松方は、同期で営業に所属している千葉(男性)に、
「この小説は、異常に人気で、キテんのよ!5万部初版で出してよ!」
と、いつもの男のようなパワーで押すんです。
が、千葉は
「あのね~、雑誌ばっかりやってたらわかんないだろうけど、データからいったら、いいとこ2万だね。
そういう不確かな理由で刷りすぎても、売れずに返品されるの目に見えてるから」
と、テキトーに流すのです。
でも「面白いんだから、ぜったい読んでよ!そして売ってよ!」と、
松方。
そんなとき、いつもの営業活動で、書店に顔を出すと、その作家の過去の作品が、店内に積み置きされているのです。
書店の人が
「最近、中年男性が手に取る人が増えてて、女性ものコーナーからこっちに移してみたんだよね」とのこと。
ふーん、くらいに思ってたけど、千葉には辛い過去があって、それは・・・
過去、担当していつしか恋心を抱いた作家さんに、仕事以上の思い入れをしてしまい、結果作品はヒットしたんだけれど、虚無感を感じてストレスになり、仕事に個人的感情を入れちゃいけないな、と「仕事」をクールに考えるようになってしまった。
が、その後また数日後、同書店に行くと、同じ店員に「あの小説の単行本はまだ出ないのかっていう問い合わせがきてて。個人的にもさ、実は、あの小説と同じようなコトが自分にもあってさ・・・恥ずかしいハナシだけど」
と、告白される。(中年が、若い女性に純粋な恋心を抱く、ということ)
つまり、オヤジたちが読むようなゴシップ誌での「オヤジの共感を呼ぶ恋愛小説」が、じわじわとヒットしてきていて、偶然にも、仲良しの大手書店の店員をも巻き込んでいた。
自分もいざ、松方に無理やり手渡された原稿を読んでみると、「面白いじゃねーか、コレ」と感想を持った。
会議で、初版数の最終決定のとき、千葉は上司の猛烈な反対を押し切って、
3時間にわたって熱弁をふるう。
結果、初版数は最初の予定の4万部。
松方は、千葉のその行動を聞き、女性作家に報告に走る。
作家は「え?営業さんですか?」と驚くが、松方は言う。
「営業の人間はほとんど作家と会うことはありません。
でも、彼らが売ってくれないと、本は書店に並ばないですから」
単行本発売。
「あ、出たんだ・・・」と、中年男性たちが購入。初日に完売し、営業の千葉には、書店店員から「追加を50冊ください!」
と電話が入る。
たちまち増版、追加印刷がされる。
千葉は、女性作家のヒット記念パーティーで初めて作家本人と対面するのだが、
「あなたが千葉さん。あなたが売ってくださったんですか。
あの・・・売ってくださって、ありがとうございました。」
と言われ、物陰で一人涙するのでした。
「作者にお礼言われるなんて・・・思わなかったから・・・嬉しいよな・・・」と、
松方に泣き顔を見せないように言った。
過去に、恋心を抱いてしまった作家に
「ライターさんと頑張った甲斐があったかな」などと、自分の努力・個人的思い入れの結果とは真逆のことを言われた過去があっただけに・・・。
どんな仕事にも醍醐味がある。
それらを、たくさん知りたいと私は思います。