こんばんは
昨日のブログの続きで、私が見た映画「モンサントの不自然な食べもの」の感想を書きたいと思います。
個人的な感想です。
まず、「遺伝子組み換え」というものを開発して世界中にそれを売っているのが多国籍バイオ企業モンサントです。
この会社は、NaturalSociety(大手メディが扱わない健康に関する情報をチェックしている市民メディア)によって、
2011年の世界最悪企業のナンバー1に選ばれた企業です。
しかも、アメリカ政府と太いパイプでつながっています。
ベトナム戦争で、アメリカはモンサントの作ったダイオキシンを含む枯葉剤を大量にベトナムにまきました。
ベトナム国民はもちろん、米兵までもその後遺症に苦しみましたが、モンサントのデータのねつ造によって賠償はうけれませんでした。
私が子供の頃の記憶にある、体のつながった双子の子供「ベトちゃんドクちゃん」はこの枯葉剤の被害者です。
そして問題の遺伝子組み換えは、モンサントの販売する種(GM)と除草剤(ラウンドアップ)を使ってうまれたものです。
このセットを使うと、他の雑草が生えてこなくなりこの除草剤に耐えられる遺伝子組み換えの作物だけ畑に残るというもので、モンサントは「環境に優しく、作物も倍に増える」といったキャッチコピーで農家にどんどん売りつけていきました。
農家はその年にとれた作物の一部を来年の種にとっておく訳ですが、モンサントの強引な商売のやり方は種の自主採取を禁じて毎年モンサントの種と除草剤を買う契約の強引な商売方法です。
映画のなかで他にもひどいなと思う事が多々ありましたが。
インドでは、実験不十分だったのか、インドの植物には除草剤が合わなく、雑草は生えてくるし、綿花も取れず、種を買うための借金だけが残り、多くの農家の人々が自殺したと語る映像も目にしました。
この除草剤(ラウンドアップ)、環境に優しいとのキャッチコピーですが、猛毒だと言われています。
アメリカでは裁判で広告のキャッチコピーと商品が合わないと裁判でモンサントは敗訴しています。
近年、カナダやヨーロッパの農家もモンサントを告訴して勝利しています。
農家の子供が病気になったり、同じ敷地で飼っていたアヒルたちは雨で流れてきた除草剤を含む雨水を飲んで全て死んでしまったと言っていました。
現に遺伝子組み換えは健康を害するといわれています。
実験マウスではマウスが癌になったり、不妊になったり、奇形が表れたりと発表されていますが、モンサントは否定してきました。
トウモロコシを主食とするメキシコは、昔ながらの農法で遺伝子組み換えを拒否していましたが、それでも近くにGM(遺伝子組み換え)があれば受粉して、在来種の作物も遺伝子組み換えにやられてしまうと言っていました。
多国籍企業モンサントはすでに世界中の種を支配していると言われています。
恐るべし!!大企業!
モンサントと戦ってきたアメリカの農家の方の言葉が印象的でした。
「モンサントは食料のギャングだ。世界の食料を支配しようとしている。」
種を支配してしまえば世界中の食料を支配したと同じようなものだそうです。
日本で言えば、大豆の自給率はたったの5%です。
醤油、お味噌なと日本人に欠かせないモノの原料が全体の5%で、95%はアメリカ、カナダなどからの輸入なのですね。
アメリカで生産される90%以上が遺伝子組み換え大豆です。
この事から考えて、納豆や豆乳に「遺伝子組み換えではありません」と書かれていますが、
???
すこし疑問を持ってしまいます。
どうやらそう思っている人は多くて、調べてみると、日本の決まりでは
5パーセント以下なら遺伝子組み換えが混ざっていても「遺伝子組み換えではありません」と表記できるそうです。
遺伝子組換え(GM)作物使用に関する表示は3種類あるそうです。
「使用」「不分別」「不使用」。
「使用」は文字通りGM作物を原料に使っていること。「不分別」は、使っているかいないか分からないもの。「使用」と「不分別」は必ず表示しなければならない。それに対して「不使用」は、表示してもしなくてもよい任意表示。
「不分別」という言葉に注意ですね。
専門家は「遺伝子組み換えではありませんというのは現代では合法的」といってました(((゜д゜;)))
日本に輸入される遺伝子組み換え大豆はほとんどが加工品になるそうです。(食用油、お菓子など)
気になる方はこちらに、遺伝子組み換えをふくむ食品と製造している大手企業が載っているのでチェックしてみて下さい。
このサイトの表を拡大すると商品名まで出てきますが、毎日使っているものばかり。
私は知らないうちに、遺伝子組み換え食品を食べ続けていたかもしれません。
「表示されない遺伝子組み換え食品」問題ですが、TPPでそれは加速します。
今でも日本は企業に甘く表記が設定されています。
それがさらにTPPが導入されると表記しなくてよくなってしまいます。
オーガニックやローフードが流行っている今の時代と真逆だなぁ。
モンサントは、人口ホルモンも作っていてアメリカでは主に牛に使っています。
アメリカでは牛乳で影響がでてきています。
私の子供のかかりつけの小児科の先生が「アレルギー体質なのだから、牛肉はオーストラリアか国産にした方がいいですよ」と言っていたのはホルモン剤の事を言っていました。
*先生の個人的な意見です。私の子供たちは血液検査でもアレルギーの原因がでなかったので食事から変えていきましょうと指導していただいていました。
恐ろしいことばかり書いて申し訳ないですが、TPP問題がある現状、私は知っておいてよかったです。
フランスは、GM(遺伝子組み換え)の導入を拒否しました。ヨーロッパは日本よりGMの表記もとても厳しいです。
ロシアも遺伝子組み換えトウモロコシの輸入を禁止しました。
でもトウモロコシは家畜の飼料として消えることはないといわれています。
TPPはそのほかにも色々な問題があって、メリットデメリットがありますが、
日米関係を考えると、日本はどう答えを出すのでしょうか。
日本にもモンサントはすでに存在しています。(三菱モンサント、住友化学)
そして、バイオ企業とはモンサントだけではありません。。。´Д`
今は、色々な問題があって10代の若い世代もすごい不安だと思います。
無知な私ですが、自分の子供が大人になる時も、一緒に考えてあげられることでその不安が少しでも軽くなればと勉強したいと思います。
* aki *