引退

2002年に脱サラして、空港で仲間たちに「贈る言葉」を熱唱され号泣しながらシンガポールに渡り、プロサッカー選手になり12年目、私、現役から引退しました。

最後の試合は、今年から我らＧＦＡが提携しているＥＵＮＯＳでのプレー。

シンガポールの2部リーグ、ディビジョン１の第6節、ｖｓ　ＳＣＣ戦でした。

夕方5時キックオフの暑い中、また会場もかなりわかりづらい場所で、スタジアムでも何でもないグランドにも関わらず、なんと80名近くの方々が応援にきて頂けました。

本当にありがとうございました。

結果は、３－０で勝利、しかも貴重な2点目を取る事も出来ました。

本当に出来すぎの最後でした。

サッカーの神様にお礼が言いたいです。

ご存じの方もいるとは思いますが、自分が最初に契約した頃は、Ｓリーグを見てくれる日本人は本当に数家族だけでした。

しかも、俺の給料は安い、給料は遅れる、家はクーラーなしで狭い、そんな時代もありましたが、今思うと、それ自体はそんなに苦ではなかったかなと。

むしろサッカーを職業に出来た喜びと、外人枠としてしっかり責任を果たし結果を残し続けなければいけない、後はないという思いで1回1回の練習・試合をこなしていました。

それから12年、リーグ優勝、カップ優勝、ＡＦＣ　ＣＵＰ　決勝トーナメント出場、ＧＦＡ設立、結婚、ぽかぽか地球家族出演等、本当に恵まれたサッカー人生でした。

勿論、大けがして離脱して時期もあったり、クビになった時期もありました。

でも、そのつど、俺には後はない、ここでやるしか道はないという思いと、沢山の方に支えられ、ここまでやってくることが出来ました。

応援してくれた、支えてくれた、いつもそばにいてくれた家族や友人たちに本当に感謝しております。

そして、何より、ＧＦＡで出会えた方々や同じフィールドで戦ったライバルたち、生き方を教えてくれた先輩方との出会いにも恵まれていたと思います。

そして、最後に皆様の前でしっかりと引退を報告出来る試合に出場させてもらえる立場に立たせてくれたユーノス関係者やうちのスタッフたち、スポンサーの方々にも感謝です。

こんなに恵まれたサッカー選手になれた1番の要因は両親、兄弟、妻の存在です。

常に自分の味方でいてくれた、常に応援し続けてくれた、丈夫な体に育ててくれた、小6で1人でブラジルに放り込んでくれた、そんな全ての愛情が今の自分を作ってくれて、こんなに素晴らしい方々との出会いも与えてくれたんじゃないかなと。

現役のサッカー選手は引退しますが、次

の夢はＧＦＡとして、トップチームを作ること、そして優勝し、アジアの大会に出場すること。

この夢に向かって、突っ走っていきたいと思います。

是非、皆様これからもサッカー人としての中村彰宏を、Ｇｌｏbal　Ｆｏｏｔｂａｌｌ　Ａｃａｄｅｍｙを引き続きどうぞ宜しくお願い致します。

そして、皆様本当に今までありがとうございました。