アキラ | しぎの子猫の保育園 保育日誌

しぎの子猫の保育園 保育日誌

2015年の春、突然やってきた生後1ヶ月の子猫『アン』
子猫保育園の始まりでした。
そして‥2016年夏、鴫野子猫保育園が創設されました。

しぎの子猫の保育園

今年初めての新入生

『あ』から始まる名前


『アキラ』



昨日、虹の橋を渡りました


FIP(猫伝染性腹膜炎)

子猫の死亡率99パーセント

原因も治療法も解明されていない恐ろしい病気です



先週の木曜日に前日まで走り回っていたアキラが
少し元気がないので
熱を測ったら『41度!』

慌てて病院に走りました

その時は他に症状もなかったので

解熱剤と抗生剤を注射して

明日また来ようねと帰りました


熱が下がったアキラは食欲も戻りちょっと安心しましたが

なんだかお腹の周りが膨らみ初めていて

嫌な予感がしました

次の日

病院の先生にそのことを告げると

とても悲しい目をして

『子供で熱が40度、腹水が溜まってきてると言えば、病気は1つしかない。FIPですね。ゴメンやけど手も足も出ない。熱を下げる点滴を気休めにするか、少しでも体力がつくようなものを食べさせてあげるかぐらいしかできません』

ちょっと元気になっているアキラは診察室の中でキョロキョロして私たちを見つめていました


過去、何度かこの病気で送ったことのがあります。
少しでも長く一緒に居たいと

鼻からチューブを入れたり
強制給餌をしたり
ステロイドや利尿剤を無理やり飲ませたり


でも今回
私たちが選択したのは

熱を冷ますためのお家での点滴と
アキラが好きなものをできるだけ食べてもらう
最期までみんなと一緒に居てもらう

そう決めて連れて帰りました
 

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お気に入りの爪とぎソファで寛ぐアキラ

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窓際で『開けてよ〜』と訴えるアキラ


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妹のえくぼとお昼寝


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逝ってしまう直前までこんな穏やかに過ごせました




朝も大好きなチュールを食べて

少しの点滴を頑張って

トイレも自分で行って

夕方までは普通に過ごしてました


突然、『キューンキューン』

と鳴くので、抱っこしたら少し息が速くなっていました

『アキラ!アキラ!大丈夫?』

と呼びかけたら、暫くキョロキョロしていましたが

大きな深呼吸と手足を思い切りパーに開いて

私をしっかり見つめたまま

逝ってしまいました

本当に急でした

アキラらしい我慢強い静かな最期でした

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妹たちが側から離れません

仲の良い兄妹だもんね


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夜は担任のベル先生が付きっきりのお世話をしていました

身体を綺麗に舐めてあげて
抱っこして温めてくれています

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ビビりで食いしん坊で甘えん坊なイケメンの男の子

やっと人間の優しさを知ったのに

アキラだけを愛してくれる

家族を探し始めたところだったのに

探してあげれなくてごめんなさい

最後の『キューン』は天国のお母さんが迎えにきてくれたんだね

今頃はゆっくりお母さんに甘えてるんだと信じています

『アキラ』

忘れないよ

また会おうね!