今から20年余り前に新聞に連載されていた特集です。

その当時の神田川、水質はめちゃくちゃ悪く、台風の度に大洪水を起こすという大変イメージの悪い川でした。

その中で、昔の神田川はこんなに綺麗だった!…今も昔の文化を残している!(芸者とか)…と言う感じで神田川再発見のコンセプトの元に流域のことが書かれてゆきます。新聞社の社会部が書いたので、訪問+取材形式です。


秋葉原周辺としては、

アキバガハラ*運河のミステリー
青物市場*神田っ子の勇み肌
バラック*つみ草じいさんの話
おなりみち*メガネ橋だった万世橋
開花楼*へなちょこの起源
神田明神*銭形平次の墓が?
グラマー*ビルが攻めてくる
聖橋かいわい*ニコライの堂役は大学生
漢方の街*だいしょうべんつまり



20余り前の神田川住人の人達が話す話ですから、昔話に近いです。でも、現在その街を歩いてる者なら、興味深く読めることに間違いのない一冊でしょう。(たぶん。少なくとも自分は。)


注意※アキバガハラの記事について。

残念ながら電気街の話は出てきません。
駅と駅員についてと、名称由来についてです。
駅員の話が面白かった。


あと、スケッチが随所に描かれているんですが、なかなか風情があって良いと思いました。


秋葉原周辺のスケッチ→聖橋・秋葉原駅・交通博物館・神田明神男坂・神田明神、天野屋・湯島聖堂・万世橋北詰(電気街)等