秋田行き

バタバタしていて
飛行機を取り損ねた

そして世は三連休だったと知るのだ

あーバカバカ私

東北新幹線『こまち』

でも私、新幹線好き

JR線のように揺れないし
グリーン車シートは快適だし

東京から三時間ちょっと

仙台
盛岡
角館

郷愁のある駅を通りすぎる


東京駅の窓口で切符を買う

東京から仙台までは
すべて満席ですね
仙台までは立ちになります
仙台からならお席がご用意できます
どうされますか?
次の列車は1時間後ですが

・・・

仙台まで1時間半。。
はい、立っていきます!
それでください

私はこまちに乗り込んだ


あら、席、空いてるじゃないの
指定席の空いているところに
座る

それでも小心者なので
列車が動き出し誰も座らないのを確認してから座る

ところが
上野
大宮

どんどん人が乗ってくる

この席もとうとう
誰かの席になった

東北新幹線はすべて指定席である

うーん

おかしいな
私が立っていくのは
何か違うな

仙台からはグリーン車を抑えてある
それまで我慢するなんていやだ

そんなに混んでる様子はないのよ
でも微妙に満席っぽい

車掌さんがこないので
探しにいく

こんな時、待っていてはいけないのだ
自分の幸せは自分で探しにいくのだ

車両の間にいた車掌さんをみつけ

『席ありませんか?』
と聞いた

あーありますよ
グリーン車○番のA席窓側にどうぞ!!

やったー
ほらちゃんとあるじゃないかー

隣の通路側席にはおっちゃんが座っているが無事に私は席に座った


が、だ


斜め後ろから
カタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタ

キーボードを叩く音がずーーっとしてる
うるさいなぁ

ちょいと振り向いてその顔をみると
ヘッドホンをつけている
Bluetoothというやつか
30代後半の男性だ


静かな静かなグリーン車に
そのキーボードを叩く音だけが
こだまする

たまらず
私、の隣のおっちゃんが

『すいません、少し静かにしていただけませんか』と声をかけた


Bluetoothは
少し顔をあげて
何ごともなかったかのようにまた

カタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタ

と叩きだした

おっちゃん、
自分が注意をしたのに
Bluetoothがやめないものだから

『あんたね、人が頼んでるんだから
やめたらどう?
みんな迷惑してるんだよ

と怒りだす



注意した手間Bluetoothにはパソコンをやめてもらわないと
立場もない

おっちゃん、ほかにイライラすることもあったのかもね
奥さんと喧嘩した?
息子の学費が大変なのかな?
営業うまくいかなかったのかな?

なんて妄想が膨らむ


私は内心

えー
喧嘩とか勘弁してよー
めんどくさいからさー
と思いつつ
ことの成り行きをドキドキしながらみてた

喧嘩?
喧嘩になるの?



Bluetoothは
また無視


カタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタ


Bluetooth、おっちゃんを相手にしてなーい!!


そして突然Bluetoothは
カタカタしているパソコンの画面を
止め

苛立っているおっちゃんに見せた


おっちゃん
ハッてなった

ハッっていうのが聞こえたもん


おっちゃんがパソコンを読み始めた


すみません
僕は耳が聞こえません
何か僕失礼なことをしましたか?
ただ黙ってパソコンを入力してただけですが、何かしましたか?
お願いです
大きく、はっきり、僕に言ってもらえませんか?口を読みますから

そして
この文を声に出して読んでもらえたら
ほかの乗客の人にも状況が伝わると思うのです
本当にごめんなさい

そのような内容だった、と思う


そしたら
私も
ハッってなって

列車の中のみんなも
ハッてなった


耳が聞こえない、って
想定外

てっきり
『このおやじうぜー』って
無視してるのかと思った


そしたらね
一番後ろの席の人が
拍手をしだしたの
なぜか拍手を

そしたら
パラパラとみんなも拍手をしだしたの

それまで赤の他人が
乗り合わせていた列車が
ひとつの世界に変わった

 
うわー
なにこれーー
すごくない??

ドラマじゃ、ドラマ!!

ああ、またアンチに
ヤラセとかねつ造とか言われちゃうかもね

こんなドラマみたいなの
あるわけねーだろ、ってね


あるんだよ!!

私の世界にはあるんだよ




人は簡単に変わる

さっきまで
うるさい
うざい
迷惑
って思っていたのに

このBluetoothの言ったことで
状況がくるりと変わる

 
人の先入観のすごさったら!!


この
てっきり』って
すごくくせ者

『きっとこの人ったらこうに違いないわよねー』という思い込み
 
ごめんね
Bluetooth!

いや、
30代後半男性!


なんかねー


耳が聞こえない人や
目が見えない人や
麻痺の人や
たくさんの友達がいるのにね

つい
普通は、って思ってしまう

普通人が注意したらやめるでしょ?
普通迷惑なことしちゃダメでしょ
普通はしないよね
普通
普通
ふつう

普通じゃない場合もある

そういう可能性いっぱいあるのにな


ほっこりしたし
ちょっと切なくなったし

ありがとう、という気持ちと
ごめんなさい、という気持ちと


いろんな感情が
溢れてきた



人が集まる時
こんな時は
必ずドラマが転がっている

その一コマを拾うだけで
ものがたりになる


今日も
ありがとう


本当に幸せだわ





追記

おっちゃんは
ちゃんと口を大きくあけて

パソコンのキーボードのおとが
うるさいの!
もうすこし、しずかにしてくださいね
伝えた

30代後半男性は
ごめんなさい、と
答えてパソコンをしまった




ごめんね
一番大事なこと伝えわすれた!!




追記2

拍手が何に対してなのか

その耳の聞こえない男性にか
おっちゃんにか
なぜだかわからない雰囲気というものが
そこにはあった
時に理由のない行動をしたくなる
愛の世界があったことは確かだ
とても私の文才では表現できない『間』というものがあったのだ








私秋田に着いたよ!
ぴこさんが秋田に入りましたよー!


明日おいでね
待ってるからね

明日!!
9月15日(土)
午前の部 9:30〜12:30
申し込みはこちら
午後の部 13:30〜16:30
申し込みはこちら
参加費 8000円
いきなりふらっと来ても必ず入れます!!
当日参加8800円
会場は駅から直結で超便利!
秋田拠点センターアルヴェ
4階 和室(http://alve.jp/)
⭐︎詳細はこちら

女性限定
お子様は入れません
ヨガマットかバスタオル持参
いざとなったら手ぶらでおいで!!



Pico Paráconnector
すべてを繋ぐもの

ぴこ
らぶ♡