易経一日一言は 3月17~20日の4日分です。
※易経一日一言を一年間通して読まれれば、
易経に書かれているおおよその内容を把握出来ます。


☆本当は一日一言は毎日投稿した方が良いのですが、
しばらくは一日おきに仕事なので、数日分を纏めてUPします。

~帝王学の書~3月17日の『易経一日一言』(致知出版社)

 ☆幾(き)は動の微(び)☆

幾(き)は動の微(び)にして、
吉凶の先ず見(あらわ)るるものなり。
               (繋辞下伝)
 
「幾」とは物事が変化する兆し。
兆しとは物事が動く前の機微であり、
現象に先んじて吉凶の分かれ目が現れるものをいう。
 
物事が動き、変化する前には、必ずそれを報せる兆候がある。
 
機微を知るのは、超能力ではない。
努力精進して研かれた洞察力と直観力によるものである。
 
 
 
 ~帝王学の書~3月18日の『易経一日一言』(致知出版社)

 ☆進退を弁(わきま)える☆
 
往く所なければ、それ来(きた)り復(かえ)って吉なり。
往くところあり、夙(はや)くするときは吉なり。
                  (雷水解)
 
まだ進む術がはっきりしないならば、無理をしないで時期を待つこと。
しかし、問題解決のためにできることがあるならば、急いで行って処理せよ。
時を観て、油断せずに進退を弁(わきま)えた動きが求められている。  
 
雷水解の「解」は雪解け、困難が解決することを意味する。
何も解決の術がなかった問題が、ようやく解決に向けて動き出す時である。
 
 
 
 
~帝王学の書~3月19日の『易経一日一言』(致知出版社)

 ☆介 石(かいせき)☆
 
介(かた)きこと石の干(ごと)し。
日を終えず。貞にして吉なり。
 
          (雷地豫)
 
「介」は限界の界、境。
「介きこと石の干し」とは、物事の区切りをつけること。
楽しむべき時は楽しむが、悦び楽しみに溺れない。
交際においても馴れ合わない。
 
そして出処進退など、今なすべきであると察したなら、
一日を終わるまで待たずに行動する。
正しい道を堅固に守る姿勢が、吉をもたらすと教えている。
 
中華民国の初代総統・蒋介石の名はこの一文から命名したといわれる。
 
 
 
 
~帝王学の書~3月20日の『易経一日一言』(致知出版社)

 ☆丘園(きゅうえん)に賁(かざ)る☆
 
丘園に賁る。
束帛(そくはく)戔戔(せんせん)たり。
吝(りん)なれども終(つい)には吉なり。(山火賁)
 
「丘園に賁る」とは
文飾の時代にあって質素に農耕に力を入れること。
「束帛戔戔たり」とは
進物に使う絹の織物を少しにして倹約すること。
 
すると、「吝」けちであると非難されるが、
実質を重視すれば、本来の豊かさを得て発展することができる。
 
山火賁の卦は文飾に程良く止まることを説く。
文明や文化は人間社会を発展させるが、
過分になると実質が伴わず、
本末転倒になるから注意せよと教えている。
 
        ​『易経一日一言』(致知出版社)
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