石川化石木 その後 | 南河内フィルムコミッション富田林石川アケボノゾウ

この記事は2014年10月28日に、富田林百景+ 「とんだばやし」とその周辺の魅力を発信!に掲載したものを、一部書き直ししたものです。〉 林 保夫

 

【2017年2月28日現在の化石木】

 

【2014年10月28日における化石木】

2014年8月に台風11号が襲来し石川が大増水、10月上旬に2週続けての台風18、19号上陸。台風19号は10月13日夜、岸和田市に再々上陸し、富田林市の上あたりを通過していきました。これら度重なる台風や異常気象の大雨による増水で石川化石木や足跡化石の状態も大きく変化しています。

 

化石木については、2014年10月24日の時点で、ポイントB、Dが流され消失してしまいました。

その上流部のポイントA、C付近の堆積していた土砂が流失し、大阪層群の粘土層とポイントC1,C4の露出度が高くなり、逆によく観察できるようになりました。

 


 

 2014.9.19. 14:41. 富田林市錦織東2丁目 石川左岸 高橋下流部200m地点

ポイントA付近 大阪層群の露出度が高くなりました。ポイントAも根幹部分の砂が流され大きく見えます。

 

 

2013.6.5.

 最初に化石木を発見した当時、A・BポイントとDポイントの間に、立木の見える中洲がありましたが、2013.9.18.の台風18号の時の増水で消失しました。ポイントAも小さく見えます。ポイントAの右側にポイントBがありますが、度重なる増水で破壊され流され、消失しました。

 


 

 2014.9.19. 14:46 ポイントA

直径1.5m×1.2mの大木の根幹で、錦織石川化石木のシンボル的存在! 針葉樹です。うまく後世に残していけたらいいのですが、わずか1年余りで4つある立木化石の2つが消失してしまいました。

 

2014.1.23.

 今年1月深溝井堰が満水になると、上流部のこの地点は水面が上昇、頭を出すだけになります。

 


 

 2014.9.19.ポイントD 

8月10日 台風11号の増水の結果、今年1月23日の最初の発見時に比べ、 倒れたようになり、わずか水面に顔を出す程度に変形しました。

そして、今回10月24日の調査では確認できませんでした。

 

2014.1.23. 最初の発見当時。

 


 

 2014.9.19. 14:39 ポイントC

ポイントAの70m上流部。ここも川底に堆積していた砂が15cmほど流されています。現在、水面より出ている部分が多くなっています。

 

2014.1.23.

これは、倒木か流木で、大きな裂けた木の板のようにみえます。。これも針葉樹です。炭化して炭のようになっています。

これもかなりでっかい!砂にだいぶん埋まっているようです。


 

【2014.10.24.の調査】

 2014.10.24 下流300mの深溝井堰

この日は、満水を1m程下回っています。


 

 2014.10.24. 16:50 ポイントC1

砂が流され露出部分が拡大しています。この写真は、表面を水で濡らした状態で撮影しています。

 

2014.10.24. ポイントC1

露出部分の炭化木は、空気に触れているため乾燥し、板目部分がはがれで風化状態が進んでいます。

 

2013.10.11. 

表面は砂や礫をかぶっていますが、大阪層群のなかで炭化物を多く含む粘土層(炭化層、写真矢印の部分がそれ。)に埋まっています、他の場所とは違っていて全体が炭化層のようです。 2014.8.10.台風11号の増水で表面の砂礫が流され、炭化層が全体的に見えるようになりました。 

 


 

 2014.10.24. 16:51 ポイントC1と下流部

 

 2014.10.24. 16:54 小さな木片混じりの炭化層

 


 

 2014.10.24. 16:57 ポイントC4 

 直径1mを越える立木化石です。根を大きく放射状に張っています。この立木化石は、以前より20cmほど露出し、幹回りは100×150cmあります。

 

2014.7.18. 森山氏が最近の調査で発見したC-4ポイント

C-1ポイントの約40m下流部で発見されました。1mを越える楕円形の直立樹幹で、中が空洞になり外周のみが残っています。

 


 

 2014.10.24. 17:01 夕暮れのポイントA付近

 

 2014.10.24. 17:06 ポイントA付近 おもしろい浸食をうけた大阪層群 

 

2014.10.24. 17:10 ポイントA  南南西より撮影 以前より40cmほど水位が下がっています。

 

 2014.10.24. 17:18 ポイントA 北側より撮影

 

 2014.10.24. 17:32 夕暮れ時

 

2014.10.24. 17:03 錦織石川化石木群の夕暮れ 

 

この化石木は2017年2月28日現在さらに変化し、さらに消失した化石木、新たに出現した化石木が存在します。

 

詳しくは、下記のブログをご覧ください。

石川化石木 新たな発見! 2017.2.28.  2017.3.6.

 

2017年3月19日 ( HN:アブラコウモリH )