映画『騙し絵の牙』マスコミ試写会に行ってきました。 | 編集プロダクション・GROUP のブログ

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飄々と…何処か掴みどころのない男

そんな役を、俳優・大泉洋に演じさせたら…まさに

水を得た魚のように、大きなスクリーンを生き生きと

軽快に、愉快に、立ちまわってくれるに違いない―。

…と。
そこまでの未来図を、頭の片隅に描かれていた!?
…のかどうかは、作者のみぞ知るところではあるけれど。

 

ミステリー小説『罪の声』の著者・塩田武士
俳優・大泉洋を主人公にあてがきしたという
同名小説
(角川文庫/KADOKAWA刊)で、
2018年本屋大賞にランクインしたベストセラーの実写映画化。

 


原作


をすでに読んでいた私は、
 

 

マスコミ試写にご招待いただいてから
ずっと密かに心待ちにしていた、
2月の初め。

 

今にも小雨が降りはじめる…かという中、

傘を手に試写室へと向かった。

試写室の席を埋めるマスコミ関係の方々の多さに、

この映画の注目度が見てとれる。


映画のストーリーは、
崖っぷち出版社で繰り広げられる、
生き残りをかけた仁義なき騙し合いバトル。


大手出版社「薫風社」…
その内情は、問題が山積み。
かねてからの出版不況に加え、創業一族の社長が急逝し、
次期社長のポストを巡っての権力争いが勃発する。

 

佐藤浩市演じる専務の東松
(劇中で、機関車トーマツなんて呼び名がついていた)
が、強引に大改革を進め、

社内で「お荷物雑誌」の扱いを受けている

廃刊危機のカルチャー誌『トリニティ』の編集長・速水は
無理難題を押し付けられ…。


この、代わり者編集長・速水を演じるのが、

原作者が主人公をこの人であてがきしたという、大泉洋ご本人。

 

伝統ある看板雑誌『小説薫風』の編集部から
新人編集者・高野
(演じるのは松岡茉優)
とともに、大御所作家に、大抜擢したばかりのイケメン新人作家、
雑誌の表紙を飾る人気モデルを軽妙なトークで、
そして意外な側面から口説き落とし、
ライバル誌や会社上層部、
はたまた同僚など、クセモノたちと攻防戦を繰り広げていく…
というストーリー。


ネタバレになってはいけないので…
言葉を選びながら綴っているが。

 

もう…苦境に立たされた出版社を舞台に、
ひとクセもふたクセもある大人たちが、
嘘、裏切り、リーク、告発…
さまざまな陰謀を仕掛け、仕掛けられ…

時にクスッと笑ってしまい。
身につまされる思いをし。

最後には、
厳しい世を生き抜いていかなければならない今の私たちを、
ちょっと変わった形…
角度から応援してくれている。

鼓舞してくれているのかな、と思わせられる…瞬間もある。


逆転に継ぐ逆転の、愉快痛快!
社会派エンターテイメント。


ラブストーリー、ファンタジー、超大作、話題のアニメetc、

もちろん、それは、それで魅力なのだけれど。

こういう作品も、観る価値大。

 

あらゆる局面をかいくぐって来た大人の皆さま。
苦い思い、甘酸っぱい思い、痛い思い、

いろんな思いを飲み込んで。
ぜひ、じっくり観賞していただきたい!


これから、厳しくも面白い大人の世界へと踏み出す若者にも、ねっ。


映画『騙し絵の牙』は3月26日、全国ロードショー!

 

映画『騙し絵の牙』公式予告サイト

 

 

 

 

 

(記:ライター 日下郁子)