昭和34年度の人気商品は、 | 「模型探偵団」明石小五郎の昭和のプラモデル

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昭和のプラモデルが好きなタダのジジイです、上から目線で書いてます、日本初のプラモデルメーカー、㈱日本プラスチックなど、真実のプラモデルの歴史を書いてます。

昭和34年度の人気商品のベストテンの記事があったので紹介してみよう、
昭和34年といえば、マルサンがノーチラス号を発売した翌年のこと、
 
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          (昭和35年2月5日 日本模型新聞 )
 
その前に、この「日本文化教具㈱」という問屋さんは実は僕が新入行員で支店に配属された勝山通支店の真向いの所にあったらしい、昭和43年であった、もちろんその時にはその問屋さんはなかったし、僕は模型のことなど眼中になかった、
 
さて、第一位はニチモの「ベル47ソニー号」、となっている、
 
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これがそんなに売れたとは、
 
その「ベル47ーJ ソニー号 ヘリコプター」の画像をコレクターの方からいただいたので紹介しよう、
 
 
第二位は、三和模型のM4タンク、第三位がライトプレーンの「スカイホース」、
 
第四位が、ニチモの伊号潜水艦、爆発的に売れたとされる伊号潜水艦でも第四位とは、
 
三和模型のプラモデルでのモーターライズ初のM4タンクはそれこそ超爆発的に売れたものと思われる、
 
第八位が、「プラスチック潜水艦 ノーチラス号」となっている、
ただ、これがマルサンのノーチラス号のことなのかわからない、
まあ普通なら誰もがこれはマルサン商店のノーチラス号だと思うだろう、
僕はマルサンではなく、日本プラスチックのノーチラス号を再販したNBKのノーチラス号ではないかと思っている、
 
 
NBKのノーチラス号は昭和34年2月に発売された、
そう、ニチモの伊号潜水艦の発売の1ヶ月前のことである、
 
僕の経験から言うと、その頃はマルサン商店のプラモを見たことがなかった、
昭和34,5年頃というと、見たのはニチモ、三共、三和、のプラモがほとんどでマルサンのプラモなど見た記憶がまったくない、
それは当然のことだろう、前受金などややこしい制度を設けたりしたら地方までマルサンの製品が行き渡ることはなかったはずである、
しかも、「プラモデル」の名称を使うな、などと言ったらなおさらのことである、
しかもそのことで、マルサン追放運動まで発生していた。
 
その頃に僕が手にしたのは文具店で見かけたニチモの伊号潜水艦であった、
全国に「プラモデル」を普及させたのがマルサン商店でその功績は大きい、などと言われているが、それは当たり前の話で、プラスチックモデルをその頃から普及させたのはマルサンではなく、ニチモ、三和、三共であると思っている。
 
そして、
第十位のタミヤのHOこだま号は木製模型キットになっている、その頃、タミヤはまだプラには参入していなかった、
エッ、そんな物が10位に入るとは、このベストテンは信用できるのか(笑)、だって木製模型キットなら他にも魅力的な製品が他のメーカーには沢山あった、なんでコレが、
しかもこの時期は今井科学の木製キットの東京タワーが作っても作っても間に合わないほど爆発的に売れたと言うが、それよりも売れたというのだろうか、やっぱりこのベストテンはあまりアテにはできないかも。