あるお母さんは、いつも人にいい顔をします。

 

その理由は、自分の意見を言ったことで、人が不快になるのが怖いからです。
そして自分の意見を言うことを批判されるのが怖いからです。

 

 

人から受け入れられないのが怖いんです。

 

だから、誰にも愛想がよく、
いつも周りをみて、

その場に合った自分を演じています。
 

 

 

この性質を持ったお母さんの子どもさんは
どんな反応を見せるでしょう?

 

 

子どもは、お母さんをよくみています。

子どももみんなに愛想よくして、

波風立てず、少々納得いかなくても自分の意見は引っ込めますよね。

 

そして、

結局のところ、子どもは自分の言いたいことも

感情を抑圧してしまいます。

 

 

ということは、

子どもは、人と情緒で交われない

ことになってしまいます。 

 

こうなってしまうと、自分の情緒を見せるのが怖いし、

いつの間にか、自分がどう思っているのか

どう感じているのかもわからなくなってしまいます。

 

 

そして、さらには、

お母さんは、我が子の言動が、わずかでも常識の枠から外れているのを察知すると、
それを枠の中に入れようと、子どもの言動を「あれはいい、これはよくない」と裁きます。


子どものやってることに共感してあげることなんてできないですよね。

 

 

その結果、自分を殺して相手に合わせるということを学び、
自分のそのままの良さを認識することもなく、

自己価値を高めることもできなくなってしまいます。

 

 

「人から、社会から嫌われないためには、

ダメな部分を隠したほうがいいんだよ」
ということを、伝えているんです。

 

 

だから、子どもは自分を隠すようになります。

 

 

 ”子どもの嫌われ不安は、親経由で伝わっているもの”

 

ということは、

最近ではよく知られるようになってきたのではないかと思いますが、

 

 

これを、私なりに違う言い方をすれば、

 

子どもはすでに、嫌われ不安を持った設定で生まれてきていて、

お母さんにメッセージとして、その現実を見せてくれています。

 

 

お母さんは、子どものそんな姿をみて心配にもなるし、

なんとかしたいと思います。

 

それが、この課題に取り組むきっかけになります。

 

子どもとお母さんの共通課題です。

 

 

これは、子どもが変わるよう関わっていくことでも、

子どもに変わってもらうことでもなく、

お母さん自身が変化することで、

子どもさんが経験している現実も変化していきます。

 

 

【お母さん自身が変化する】とは、

 人や社会に合わせなくても大丈夫だと思える、

自分は自分のままでよかったんだという感覚を持つということです。



そのためには、何度もお伝えしている、

ありのままの自分を知って、その自分を受け入れること。

 

ありのままの自分が願うことを一つ一つ叶えてあげることで、

揺るがない自分軸が育っていきます。

 

 

 

この悩みを持つ人が、

相手の気持ちを気遣える人、とてもいい人だということ、

言わずもがな、よくわかります。


でも、「ちょっと無理しているな」と感じる場面はありませんか?

 

 

周りに気を使っていることに

少しでも引っ掛かりがあるのなら、

 

・社会人として、大人として振る舞わなければならない

 

・人として”こうあるべき”に満たない人を見下しがち

 

こういうおかしな考え方を根っこから覆すことが、必要です。

 

 

 

これは、かつての私です。

 

そこまで深刻でもないし、苦しさも感じていませんでした。
周りの人が、心地よく、ご機嫌でいてくれることが
喜びでもありましたから。
だから、

なかなか気づくことすらできなかったんです。

 

 

でも、そうしていると、

自分の本音と一致していないことをしているのだから、

負担にも思えてくるし、イライラもしてきます。

 

大丈夫です。

変われます。