【2月23日 AFP】アラブ首長国連邦(UAE)の後期中新世の地質露頭で、700万年前のゾウの足跡を発掘したとする論文が22日、英国王立協会(British Royal Society)の専門誌「バイオロジー・レターズ(Biology Letters)」に掲載された。ゾウの群れに関する最古の化石証拠であるばかりか、世界最長の足跡化石群の可能性もあるという。

 独ベルリン(Berlin)の自然史博物館(Museum fuer Naturkunde)などのチームがバイヌナ層(Baynunah Formation)の「Mleisa 1」と呼ばれる地点で発掘した一連の足跡化石は、全長が260メートルもある。少なくとも13頭で構成される群れが泥の中を歩いた時に残されたもので、大人から小さい赤ちゃんまでさまざまな足跡があった。これらはいったん固まって土に埋もれたあと、700万年後に浸食により再び露出した。

 これらの足跡は、母系社会など、ゾウの複雑な社会構造に関する最古の直接的な証拠になる。群れから離れた場所で見つかった大きな足跡はオスのものとみられる。オスは母系の群れの中で育てられるが、青年期に入ると群れを離れて単独で暮らし、交尾をする時だけ群れに合流するという生活を営むようになる。(c)AFP



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