「ナラタージュ」
「ナラタージュ」
作者:島本理生
出版:角川書店
~あらすじ~
大学2年生の春、泉に高校の演劇部の葉山先生から電話がかかってくる。高校時代、片思いをしていた先生の電話に泉は思わずときめく。だが、用件は後輩のために卒業公演に参加してくれないか、という誘いだった。「それだけですか?」という問いにしばらく間があいた。
「ひさしぶりに君とゆっくり話がしたいと思ったんだ」
高校卒業時に打ち明けられた先生の過去の大きな秘密。抑えなくてはならない気持ちとわかっていながら、一年ぶりに再会し、
部活の練習を重ねるうちに先生への想いが募っていく
(出版元より引用)
切なすぎて、切なさを通りすぎて胸がぎゅーーーっと痛い気持ちになった。
気がついたらしくしく泣いてしまった(´;ω;`)
不毛な恋愛に一生懸命になる、純粋でまっすぐな主人公・泉の気持ちは私にはまだよく分からないけれど、
葉山先生ってさ、典型的なダメな大人なんじゃないか・・・と思ったり。
そこが、支えてあげたい、一緒にいてあげたいってなおさら思っちゃうのかな。
こっから下はネタバレ要素があるので、ネタバレしてもいいよ!って人は反転して読んでw
ケータイから読んでる方は、そのまま表示されるので飛ばしてよんでw
*・~*~・~*~・~*~・~*
葉山先生には、実は関係がこじれちゃって別居中の、やり直そうか迷ってる奥さんがいるんだけどね、
「君をこれほど大事に想うようになってようやく、もう一度、妻を大切にできるんじゃないかと思ったんだ」
って主人公にいうの。結局、奥さんとやり直すのね。
そう言っておいて、
「本当は、ずっと君のそばにいてあげたかった」
なーんてさ。ずるいよね、そう言うの。
だけど、恋愛って何が正しいとか間違ってるとかよく分かんなくって、
自分の気持ちに嘘がつけなくなったり
理性がきかなくなっちゃったりとか
そういうのが恋なのかなあ、
愛、までいくともっとよく分かりません。
こうやって、好きな人が愛する人になって、別れて、また大切な人ができて・・・繰り返して、大人になっていくのかな?
主人公の婚約者が言った一言が、何気なくすっごく好き。
「きっと君は、この先、誰と一緒にいてもその人のことを思い出すだろう。
だったら、君といるのが自分でも良いと思ったんだ。」
*・~*~・~*~・~*~・~*
10代後半の女の子、20代の女の人に読んでほしい!もし唯に遠い将来、娘ができて、娘が18歳ぐらいになったら勧めたい本だって思ったw
んで、「パパにはナイショ話だよ~」なんて言いながら、娘と恋バナで盛り上がりたい(*´Д`*)笑
うんうん、恋愛小説っていいねっ!
特にこの小説、いままで読んだ恋愛小説の中で、いちばん登場人物の心境がリアルで、飾らない人間味があって、好きだなぁ。
ちょっと次も恋愛小説が読みたくなってきた!
本屋さんに探しにいこー(*´∀`)