E-4B "Nightwatch"
米Sierra Nevada社は、韓国の大韓航空が運用していたボーイング747型機5機を
購入。Sierra Nevada社は通称「終末の飛行機」と呼ばれる米空軍の戦略指揮統制機
の代替機を開発する契約を結んでいます。
終末の飛行機はE4B "Nightwatch" の名で知られ、核戦争などの国家緊急事態で
地上の指揮施設が破壊あるいは無力化された場合に、米軍の指揮統制拠点となる様
開発されています。
E4Bに関する米空軍の文書によると、
終末の飛行機は「空のペンタゴン(国防総省)」。
大統領、国防長官、統合参謀本部のメンバーなど、機内から世界の米軍を
コントロールする権限を持つ人物100人以上を乗せることができます。
終末の飛行機は電磁パルスの影響に耐える設計。
電磁パルスとは核爆発の際に放出される爆発的なエネルギ-のことです。
米国土安全保障省によると、
「最重要インフラの電子部品やシステム全体を妨害して永久損傷させ、
大規模インフラに影響を及ぼす」場合があります。
米空軍は、少なくとも1機の終末の航空機が週7日24時間、
世界のどこかの米軍基地で待機していると説明。
大韓航空の747ー8型機
米コロラド州に拠点を置くSierra Nevada社。
10日、広報は大韓航空のジェット機を購入したと発表しましたが、それ以外の詳細は
明らかにしていません。
米空軍は先月26日、Sierra Nevada社に「高生存性空中作戦センター」の
開発・生産を委ねる130億ドル(約2兆250億円)規模の契約を付与。
「高生存性空中作戦センター」は新たな終末の飛行機の正式名称です。
国防総省によると、このプロジェクトの作業は2036年までに完了。
Sierra Nevada社は、昨年、オハイオ州にあるデイトン国際空港に
約9290平方メートルの修理・整備施設を開設し、同様のサイズの二つ目の格納庫
の建設も始まっています。
デイトンの施設を描いた完成予想図には、施設内に駐機する747―8型機が
描かれています。
747―8型機は、1980年代に米空軍で就航した旧式の比較的小さな
747―200型機をアップグレードするものです。
公式サイトによると、大韓航空は昨年10月の時点で、747―8型機を9機保有
していました。