3days.

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木曜日の朝。

9時過ぎ頃に彼らはやって来た。

店の中と外を見比べて、やわらかな光が降り注ぐ外の席を彼らは選んだ。

 

金曜日の朝。

8時30分過ぎに彼らはまたやって来た。

木曜日とは違ってその日の彼らは中の席に着いた。

最初のオーダーの時に「 4coffee 」と彼らは告げた。

前日もそれぞれにコーヒーをおかわりしてくれていたから、

僕はまず2杯のコーヒーをトーストと一緒に提供した。

 

そして様子を見ながら、おかわりの2杯を淹れている時に彼らは席を立ちこう言った。

「時間がなくなったからコーヒーキャンセルできますか。」

 

その時、8時50分。

妻がコーヒー2杯とトーストの会計をすませている間に、

淹れたての2杯のコーヒーを僕はテイクアウトカップに注いだ。

そして「折角淹れてしまったのでこれは持っていってくれ!」と強引に彼らに手渡した。

「これはもらえない」という彼らに僕は「早く行かないと船に遅れるぞ」と言って半ば無理矢理にコーヒーを持たせて彼らを追い出した。(※追い出すという表現はいい表現ではないけどあの時のドタバタ劇を表現するにはこの表現がしっくりくる)

 

土曜日の朝。

7時30分過ぎに彼らはまたまたやって来た。

この日の彼らは僕らに一番近い席を選んだ。

「昨日は豊島に行って来た。だから時間があまりなかった。」と話しかけてくる。

「僕らは来週、豊島に行くんだ」と言うと、彼らはとても喜んで彼らのおすすめスポットをいくつか教えてくれた。

「ストロベリーサンデーを食べろ!」と興奮気味に教えてくれた。

 

そして、今日はこれから宇野に渡って帰るんだと言って会計をすませた後で、

最後に「ここのコーヒーが日本で一番美味しいわ!」と言い残して彼らはアカイトコーヒー を後にした。

 

彼らと過ごした3days.を僕は忘れない。

 

そりゃあそうだろう。

僕が淹れるコーヒーが日本で一番美味しいなんて言ってくれる人のことを忘れるはずがない。