お盆ということで

「こんな時くらい故人を偲んでみるか」

と、かあちゃん(母親)との

思い出を振り返る☺️



私にとっては

50数年の人生の中でも

かなりの一大事だが

当時は特別なこととも思わず

なにしろ35年前以上前の事なので

記憶が曖昧なところも多いが

書いてみる。


私が中学2年生から3年生になる春休み

当時下火にはなってきてたが

人気のテレビ番組

『ムツゴロウ動物王国』

を見ていた動物好きの私に

「あんたは勉強は好かんごたぁけん

ムツゴロウさんのとこに行ったら(就職)

よかっちゃない?」と言い出す。


将来のことなど

全く考えたこともないし

別に勉強が嫌いという訳でもなく

成績もクラスでは上位の私だったが

「どげんしたら入れるんやろうかね?」

と乗っかってみると

「とにかく行ってみたらいいんやない?

こんなんあったよ。」とチラシの見せられる。



丁度、国鉄が民営化でJRに変わる前日

3月31日限定

『国鉄全線1日6千円で乗り放題切符』


今、考えてみると

出来事の前後、発言内容、思ったこと

全てが定かではない上、

「かあちゃんが北海道旅行

したかっただけではないか?」という

思いもあるが

かあちゃんと二人での

就活旅行が決定する。


切符の販売は

1、2週間前の日曜日の朝、博多駅にて。

枚数限定ということで

前日の夜から、かあちゃんと並ぶことに。



当時の駅はホームレスの方々の住処の

役割もはたしていたので

見慣れてはいたものの

「今日はこの人たちと一緒に過ごすのかぁ」と

少し緊張した事を覚えている。


どのくらいの人が列に並んでいて

自分たちが何番目くらいなのかは

覚えていないが「買えないのでは?」と

言うほどではなかった気がする。

前後に並んでいる方と

「どこに行くんですか?」など

話しをしながら、一晩を過ごす中で

今で言う『鉄オタ』の大学生のお兄さんと

仲良くなった。


「北海道まで行くんですか‼️」

時刻表をめくり、

嬉しそうに乗り継ぎ計画を立ててくれた。

「どうやっても

青森までしか行けなそうですよ」と

ちょっと悔しそうだったが

「当日、私も朝一の新幹線で出るので

博多駅で待ち合わせよう。それまでに

もう一度調べて見る❗️」と

言って下さった。


色んな人と話しをして過ごし

どうやって寝たのか?

そもそも寝たのか?

も覚えていないが

程なく朝を迎え、

無事に切符を買うことができた。


『長年夢見た』とかではないので

ついに‼️という訳ではないが

「ムツゴロウさんのところに

いけるんだなぁ」という

実感が湧いてくる。



次回に続く