6/9今村文彦東北大学国際防災研究所所長の話を聴く
部会で挨拶する様子 (自民党本部で)
「国づくり、地域づくりは、人づくりから」を信条に、「日々勉強！結果に責任！」をモットーとする参議院議員赤池まさあき(比例代表全国区)です。
6月9日(水)、自民党本部において、文部科学部会等を開催しました。議題は東日本大震災を風化させないためにと題して、内閣府や文科省から防災教育の取組みを聴き、その後、今村文彦 東北大学災害科学国際研究所所長から話を聴きました。
今村先生は、津波の専門家であり、東日本大震災直後から調査研究と防災に精力的に取り組んでいます。
部会の様子 (自民党本部で)
今村先生の話をまとめました。文責は赤池にあります。
◎人間は誰しも正常性バイアス(偏見)を持っている
東日本大震災はじめ災害や事故の被災後の語録を調べると、ある一定の特徴があります。それは、正常性バイアス(偏見)と呼ばれるものです。これは、誰しも持っているものです。具体的に言うと、「この地域は災害が少ないと思っていた」「行政が対策をやってくれていると思っていた」「備えは大事だが、いつかすればよいと思っていた」「自分は大丈夫だと思っていた」というものです。
いかに危険性(リスク)を認識して、事前の備え(知識と行動)が重要かということです。
人間はバイアス(偏見)を常に持っており、「学び」がバイアス(返還)を取り去ります。防災教育(研修)では、「生き残る、生き抜く」ことを「学ぶ」ことであり、生きる力を育てることに繋がります。驚き、納得し、気づくことが、行動に繋がります(行動変容)。今後も、自然災害は複雑で不確定であり、危険を認知し判断し、そして行動できることが重要です。
◎東日本大震災は稀にみる複合災害
10年前の東日本大震災は、複合災害でした。
地震の規模は1900年以降世界で4番目の規模であり、関連する地震が1か月で400回以上、それは現在も続いています。
地震は3分間続き、すぐに津波警報・避難指示等が発令され、三陸沿岸には20-30分後に到着し、6時間で7回の津波が来襲し、2日間以上継続しました。津波の高さは9.3m、遡上の高さは35m、内陸部へは8㎞も遡上しました。
津波は「黒い津波」と呼ばれ、海のヘドロを巻き上げて、沿岸に押し寄せ、さらに、瓦礫を巻き込み、津波の力にプラスして、物の力が加わり、衝撃力が増しました。浸水、流れ、波力で物的被害を出し、その黒い津波を飲んで多くの人命が失われました。
そして、福島第一原発事故が引き起こされ、危険レベルは最高の7となり、その対応は現在も続いています。
◎東日本大震災の教訓とは
東日本大震災の教訓は次だと思っています。
・我々は備え以上のことはできなかった。
・事前防災(取組)は確実に被害を軽減できたが、ゼロにはできない。
・想定を超えた場合、危機管理と対応計画・対策は、最悪のシナリオに基づいている必要がある。
・不確実な状況下での判断と対応が必要。
・今後、レジリエント社会(回復力)構築が必要。
◎近年の自然災害
(出所：今村東北大教授資料)
東日本大震災から10年間が経過して、自然災害が繰り返されています。
平成26(2014)年
8月 広島豪雨・土砂災害
9月 御嶽山噴火
平成27(2015)年
5月 口永良部島噴火
9月 関東・東北豪雨
平成28(2016)年
4月 熊本地震(Ｍ7.3)
8月 平成28年度台風10号
10月 鳥取県中部地震(Ｍ6.6)
11月 福島県沖地震・津波(Ｍ7.4)
平成29(2017)年
7月 九州北部豪雨
平成30(2018)年
6月 大阪北部地震(Ｍ6.1)
7-9月 西日本豪雨、高潮・台風
9月 北海道胆振東部地震(Ｍ6.7)
令和元1(2019)年
6月 山形県沖・新潟県沖地震
10月 台風15号、19号による暴風雨
令和2(2020)年
7月 九州豪雨
12月 各地で豪雪
令和3(2021)年
2月 福島沖地震(Ｍ7.3)
以上、近年の自然災害は地震、火山、風水害と多様化し、激甚化しています。
これだけ発生しているので災害への関心はあるのですが、低い意識と具体的な備えが不十分だと言われています。
◎「教訓が、いのちを救う」
私達は「教訓が、いのちを救う」ということで、一般社団法人3.11伝承ロード推進機構を設立しました。
備えることで救える「いのち」があったという事実です。
三陸津波の死亡率変遷 (出所：今村東北大教授資料)
岩手県田老町では、2度の津波被害を受けて整備された巨大堤防(高さ10m、長さ2,600m)が町民の死亡率を大幅に激減させました。
学ぶことで助かる「いのち」があったという事実です。
釜石の奇跡 (出所：今村東北大教授資料)
防災教育のおかげで多くの命が助かった釜石の事例があります。
子供たちには、津波が襲ってきたら逃げること、自分より弱い立場にある小学生や高齢者を連れて逃げること。
それによって、小学生1927人、中学生999人が生存し、生存率は99.8％でした。
「3.11伝承ロード」 (出所：今村東北大教授資料)
点在する遺構等250か所をネットワークで結び、「3.11伝承ロード」を形成しました。目標は、①防災力の向上(教訓の伝承)、②地域の活性化(学びの対流)です。
そして、岩手、宮城、福島の伝承連携組織を繋ぐために、「3.11メモリアルネットワーク」を作っています。個人会員500名以上、登録団体70団体以上が加盟しています。
◎3月11日を「防災教育と災害伝承の日」へ
そして、3月11日を「防災教育と災害伝承の日」にしたいと、今年2月に呼びかけを始めました。
関東大震災の9月1日は「防災の日」として、総合防災、防災訓練・啓発が行われており、阪神淡路大震災の1月17日は「防災ボランティアの日」として、民間力の向上、緊急対応が行われており、11月5日は「津波防災の日・世界津波の日」として、津波防災の連携向上が取り組まれています。
まずは、被災地の理解を得た上で、3月11日を「防災教育と災害伝承の日」としていきたいと思います。多くの方々のご支援をお願い申し上げます。
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◎6月3日告示 20日投開票 静岡県知事選挙
自民党推薦岩井しげき候補へご支援を
https://ameblo.jp/akaike-masaaki/entry-12678717433.html
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◎赤池ブログから
6/1「性的指向・性自認理解増進法の顛末」
https://ameblo.jp/akaike-masaaki/entry-12677915373.html
5/28「総理官邸に追加経済対策の申入れ」
https://ameblo.jp/akaike-masaaki/entry-12677312590.html
5/25「保守団結の会 中共の人権状況とは」
https://ameblo.jp/akaike-masaaki/entry-12677121357.html
4/28「主権回復の日 靖國神社昇殿参拝」
https://ameblo.jp/akaike-masaaki/entry-12671313123.html
4/22「安倍晋三前総理の特別勉強会開催」
https://ameblo.jp/akaike-masaaki/entry-12670176224.html
3/25「日台友情深化に向けた決議」
https://ameblo.jp/akaike-masaaki/entry-12664409181.html
11/26「保守団結の会ー選択的夫婦別氏制度の是非」
https://ameblo.jp/akaike-masaaki/entry-12640690702.html
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◎災害支援
災害ボランティアを募集中です。
・詳細は https://www.saigaivc.com/
日本赤十字社では義援金を募集しています。
・詳細は http://www.jrc.or.jp/contribution/
災害が各地で頻発する中で、災害復興のために、観光支援を行っています。
https://travelersnavi.com/coupon/
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◎自民党党員募集
自民党では党員を募集しております。党員は、自民党総裁選挙での投票権を持つことができます。ぜひ事務所までご連絡下さい。
◎赤池まさあき後援会入会案内
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