鹿児島県教委との意見交換

 

「国づくり、地域づくりは、人づくりから」を信条とする参議院議員赤池まさあき(全国比例区)です。

 

 北朝鮮が朝鮮戦争停戦の日7月27日前後で、ICBMの発射を行うのではないかという不穏な情勢の中、国内では野党第一党の民進党の蓮舫代表が辞意を表明しました。また、28日(金)にPKO日報問題の特別監察報告公表前に、稲田防衛大臣が辞任するとの報が駆け巡りました。我が国を取り巻く厳しい安全保障環境の中、国内でガタついている状況ではありません。体制一新で国内を至急固めなければなりません。

 

 7月27日(木)と28日(金)は、鹿児島への出張です。晴れてはいるのですが、雲が出て、霧島や桜島を見ることができませんでした。

 

●世界文化遺産「明治日本の産業革命遺産」 鹿児島の集成館 近代化発祥地

 

ユネスコ世界文化遺産「明治日本産業革命遺産」23の内、鹿児島市内にある尚古集成館、寺山炭窯跡を視察させて頂きました。同遺産の世界的意義は、欧米の産業革命、鉄や造船、石炭業が、非欧米地として初めて我が国で始まったことです。そして、それは鹿児島で始まりました。それを主導したのが、西郷隆盛の主君であった第28代藩主島津斉彬です。島津氏は鎌倉時代から続く名門であり、現在も連綿と続いており、集成館等の世界文化遺産を守って頂いています。来年は、大河ドラマで西郷隆盛が取り上げられ、明治維新150周年ということもあり、施設の再整備が進められていました。

 

島津斉彬は、アヘン戦争(1840)で清国が英国に敗れ、欧米列強の外国船が薩摩はじめ我が国の近海に出没し、ペリーの黒船が来航(1853)する中で、大変な危機感を持っていました。そして、旧弊を改め、富国強兵策をとって強く豊かな国づくりを目指し、身分の上下に関わらず一致団結して、海防を整えるよう幕府に建白し、そして自らが実践します。それが、製鉄所(反射炉)・大砲建造、造船所等の工場群である集成館でした。その斉彬が目指した精神、危機感、国家観、人材育成等、現在においても通用するものではないかと感じました。

・尚古集成館 http://www.shuseikan.jp/

 

●鹿児島県教育委員会との意見交換 南北600キロ複式学級が半分近くも

 

 午後は、鹿児島県教育委員会と意見交換をさせて頂きました。

鹿児島県の県域は、南九州から奄美大島等まであり、南北600キロもあります。600キロというのは、東京から北へ青森、西へ兵庫までの距離と同等です。鹿児島県内の公立学校の内、複式学級がある学校数は小学校で46%(240/518)、中学校で14%(31/224)、離島・へき地にある学校数は小で26%(134/518)、中で31%(70/224)もあります。

 

小規模校では、人間関係が安定し、きめ細かく教えることができる反面、逆に主体的に学ぶ意欲が高まりにくく、対話的な学びの場面設定が難しく、多様な見方や考えが出難く、考えが深まりにくい、教員の研修機会が限られ、教材研究が深まりにくい等の課題が指摘されています。

 

離島やへき地の場合、これ以上の学校統廃合も難しく、課題克服のために、教員の指導法の研修、ICT等の活用を進めているとのことでした。

http://www.pref.kagoshima.jp/kyoiku-bunka/school/hekichi/tebiki/index.html

 

高校においても同様の課題があるとのことでした。離島にある高校は12校、離島振興の上でも、高校の振興をどう進めていくか、地域任せではなく、国の具体的な支援を要請されました。

 

●先人に学ぶ郷土教育

 

鹿児島の特色ある教育活動として、郷土教育と海洋教育があります。

郷土教育としては、小中学校の道徳の時間に、教委作成の副読本「郷土の先人」を活用していました。

http://www.pref.kagoshima.jp/kyoiku-bunka/school/kyodo/index.html 

 

小学校下学年用には、西郷隆盛の子息で台湾発展に尽くした西郷菊次郎等。

小学校上学年用には、第2代総理黒田清隆「人こそ宝」等。

中学校用には、世界三大提督の一人東郷平八郎「信念をとおす」等

多用な分野の郷土出身者を取り上げていました。来年から道徳の教科書を使った教科化の授業が始まる中で、従来の郷土教材をどのように組み合わせるかが課題とのことでした。

 

●立地を活かした海洋教育 錦江湾横断遠泳

 

海洋に面した鹿児島の特色を活かして、多様な海洋教育がなされていました。

薩摩半島の南端、南さつま市立坊津学園(小中一貫の義務教育学校)では、今年度から総合学習の時間を活用した9年間の坊津学を課程とし、「地域に学ぶ」「歴史に学ぶ」「海に学ぶ」3本柱で取組始めました。

 

また、海岸近くの学校では、ウミガメ等の理科・環境教育、海岸の清掃活動、遠泳・カヌー・ヨット・シーカヤック・ドラゴンボート・海岸持久走・サンドクラフト等の海を採り入れた体験活動等、積極的に取り組んでいるとのことでした。

 

 その中で特筆すべきものは「錦江湾横断遠泳」です。鹿児島市立の松原小と清水小の2校は、毎年夏に桜島から鹿児島市まで錦江湾4・2キロを横断遠泳するとのことです。戦前からの伝統行事であり、小4から小6までの訓練を積んだ子供たちが、OBや地域有志、PTAの協力で挑戦しています。その経験を通じて、勇気を出すこと、励まし合うこと、あきらめないこと、感謝することを学んでいるとのことでした。

 

 高校での海洋教育の取組みとしては、県立鹿児島水産高校の実習船等の活用、県立垂水高校の地域の特産品であるカンパチの料理レシピの開発、女子生徒によるフィッシュガールの広報活動、県立喜界高校の海洋教育の取組み、県立古仁屋高校の奄美シーカヤックマラソン大会の参加や近代水産研究所奄美実験場との連携等を聞きました。

 

●郷中(ごじゅう)教育の伝統を踏まえた地域塾活動

 

 また、郷中(ごじゅう)教育の伝統に基づく青少年活動として「かごしま地域塾」事業が推進されていました。郷中(ごじゅう)教育とは、薩摩武士の教育体制のことで、各地域で二才(ニセ)と呼ばれる14~25歳ぐらいの年長者が、稚児(チゴ)と呼ばれる6~10歳くらいの年少者、さらに稚児が年少年長に分かれ、年長の稚児は年少の稚児を指導し、年長の稚児は二才から指導を受けることです。二才は二才で互いに修練しあっていました。統一した教育内容はありませんでしたが、それぞれ工夫して実施していました。

 

その伝統は現在の学校にも生かされ、縦割りグループを行うことが一般的とのことでした。そして、県では、学校外の青少年活動にもその精神を活かし、異年齢の地域塾づくりを支援し、優れた地域塾を認証しています。現在、県内には96の地域塾がつくられ、39の地域塾を認証しています。各地の地域塾の活動として、ボランティア活動や歴史を学び、身体を鍛える等、多様な取組がなされています。

 

●教育団体の九州・沖縄ブロック大会に参加

 

 夕方から夜は、教育団体の九州・沖縄ブロック大会に出席し、奨学金の充実等の国政報告をさせて頂きました。

 

今日7月28日(金)は、午前は鹿児島大学視察、昼は国政懇談会、午後は挨拶回りをさせて頂きます。今日一日、喜んで進んで働く(傍楽)ぞー

 

 私は、わが国の伝統的な精神、智・仁・勇の「三徳」に基づき、「国づくり、地域づくりは、人づくりから」をモットーに、全ては国家国民のために、根拠をもって総合的に判断し、日々全身全霊で取組みます。

 

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●7/30横浜市長選挙 現職の林文子氏を推薦

 

7月16日(日)告示、30日(日)投開票の横浜市長選挙では、我が自民党は現職の林文子氏(71・2期)を推薦しています。4年間の林市政では、公共施設耐震化、新しい中学校歴史教科書の継続採択、市立小中学校の英検導入、防災減災推進員育成、待機児童対策、在宅医療連携拠点の整備、財政再建などの実績を上げつつあります。

 

課題の一つとなっている家庭弁当と配達弁当「ハマ弁」の選択式の中学校給食について、値下げや注文方法見直しによりハマ弁の浸透を図る考えを表明しています。カジノを含む統合型リゾート施設(IR)誘致について、ギャンブル依存症や犯罪対策を議論する必要があり、調査研究を進めて、市民、市議会の意見を踏まえて方向性を決定するとしています。子育て・女性・高齢者への支援、災害対策、経済活性化を最重要課題として、2期目に挑戦しようとして林文子候補に、309万人の横浜市民の皆さん、ご支援をお願い致します。

・林文子公式ウェブ http://www.hayashifumiko.com/

 

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●専門職大学の設置基準のパブリックコメント開始 8月18日(金)まで

 

専門職大学(4年制)及び同短大(2年制)の設置基準がまとまり、7月20日(木)から8月18日(金)までパブリックコメント(国民の声)の募集が始まりました。平成31年4月1日からの施行に向けて、専門職大学の教育研究上の基本組織、収容定員、教育課程、卒業の要件等、教員組織、教員の資格、施設及び設備等に関する事項その他、設置に関する事項が定められています。多くのご意見をお寄せください。

 

・専門職大学はこちら

http://search.e-gov.go.jp/servlet/Public?CLASSNAME=PCMMSTDETAIL&id=185000912&Mode=0

 

・専門職短期大学はこちら

http://search.e-gov.go.jp/servlet/Public?CLASSNAME=PCMMSTDETAIL&id=185000913&Mode=0

 

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●7/5九州北部豪雨被害 復旧・復興支援情報

 

 7月5日から九州で大雨が続き、大きな被害が出ました。お亡くなりになった方々の御霊の平安を祈念致します。梅雨も明け、猛暑が続く中、被災者の方々にお見舞いを申し上げますとともに、復旧・復興に力を尽くしていきたいと思っています。

・政府の動き http://www.kantei.go.jp/jp/headline/ooame201707/ 

・日本赤十字義援金募集 http://www.jrc.or.jp/press/170707_004857.html 

 

●4/14・16熊本地震の被災者支援情報

 

平成28年4月14日前震と16日に本震等が発災した熊本地震において、被災された方々には、心よりお見舞いを申し上げます。

政府では、被災者支援のための情報提供を行っています。

http://www.kAntei.go.jp/jp/heAdline/sAigAi/kumAmoto_hisAi.html

 

●3/11東日本大震災の復興支援情報

 

 平成23年3月11日に発災した東日本大震災で被災された皆様への支援制度情報等は以下からご覧になられます。

 http://www.kAntei.go.jp/sAigAi/

 

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●自民党党員募集

 

 自民党では党員を募集しております。2年以上党歴のある方には、自民党総裁選挙での投票権を持つことができます。ぜひ事務所までご連絡下さい。

 

●赤池まさあき後援会入会案内

 

後援会入会希望の方はこちらへ

http://www.akaike.com/support%20club/sc_index.html 

 

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