「天皇の公務の負担軽減等に関する有識者会議」の第6回会合が、12月7日(水)に首相官邸で開催されました。今まで16名の有識者ヒアリングで示された主な意見がまとめられました。
http://www.kantei.go.jp/jp/singi/koumu_keigen/dai6/shiryo1.pdf
陛下の御譲位に肯定的な有識者9名の意見を集約すると、次の4点になると思います。
①天皇陛下の御希望だから
②終身制は残酷、ご公務の負担感大、人道的側面から
③高齢社会・ご高齢だから
④国民の意志ならば
一方、陛下の御譲位に否定的な意見の有識者7名をまとめてみると以下4点となります。
①天皇陛下の御意向による典範改正や特別法制定は立憲主義、憲法に抵触するから
②御譲位は上皇と天皇の二派に分かれ紛争の原因という歴史の教訓から
③自由意思の御譲位は即位拒否や短期間での御譲位に繋がるから
④与野党の意見が分かれ政治問題化するから
御譲位を肯定的に考える有識者は「現在」を中心に考え、否定的に考える有識者は「歴史」を中心に考えているように感じました。
有識者のほとんどの方々が、御高齢になられた天皇陛下の公的行為等を縮小、削減、代行すべきと考えています。
皆さんは、どのようにお考えでしょうか。
●御譲位に肯定的な有識者の意見
【国民の意志ならば】
○生前退位は、皇位継承の安定性確保のためには避けたほうがよい。しかし、皇位継承の安定性が多少とも損なわれる可能性を承知の上で、国民の意志として、天皇の意向である生前退位を認めるのであれば、それを否定すべき理由はない。現行制度を続けるのが象徴天皇制の安定的継続には最も適している。(古川氏)
【人道的側面から】
○人間的な側面、あるいは人道的側面を考えたい。基本的に何らかの条件の下で生前退位というのが容認されるべき。少なくとも皇統を守るという自らの存在と歴史的な位置づけの中でも発言ができないというのは、やはり何かそこに大きな錯誤があるのではないか。(保阪氏)
【陛下の希望、高齢だから】
○今上陛下が高齢による譲位を決心され希望しておられることは明白であること、また、それが現実的に必要であり、しかも有効だと判断されることから、「高齢譲位」を積極的に支持する。天皇は世襲の身分と象徴の役割を代々継承される至高の存在であるから、「国事行為」も「公的行為」も「祭祀行為」も自ら担当できる体力・気力・能力を有する皇嗣、つまり皇位の継承者が確実におられなければ、安定的に続くはずがない。「高齢譲位」であるから、余計なこと(弊害)を心配する必要がない。むしろ、それによって天皇の地位と象徴の役割を次の世代に譲り渡し、代々継承していける可能性を開くことができる。(所氏)
【残酷だから、国民主権下で定着し高度な情報化社会では弊害はないから】
○天皇の崩御継承あるいは終身在位というのは残酷な制度だ。高齢譲位の選択肢は設けるべきだ。譲位により上皇や院政の弊害が生じるとか、恣意的、強制的な退位があり得るといった心配は考えにくい。国民主権下でのコンパクトな象徴天皇制が定着し、高度な情報化社会が進んだ現代では考えにくい。(岩井氏)
【負担感と高齢だから】
○昭和天皇の崩御に伴う大喪の礼と今の陛下の御即位の礼と両方を担当させていただいたけれども、そのときの陛下の御負担などを目の当たりにし、陛下が御高齢となられた場合に天皇が退位するということは認めるべきであると考える。ただし、皇室制度の安定性を確保するという意味からも、御退位を認める場合は、主要な事項は法律で定めるということが必要。(石原氏)
【高齢化社会の到来に対応するため】
○万一、高齢となられた天皇が長期間病の床に臥せられたり、病気が長引いた場合には、「国民統合の象徴」としての行為・行動が叶わなくなるばかりか、御病状等がマスメディアによって報道され続け、天皇の「人間としての尊厳」が侵害され、さらに「天皇の尊厳」そのものさえ侵されかねない。その意味で、従来からの「終身制」は維持しつつ、あくまで「高齢化社会の到来」に対応すべく、例外的に「譲位制」を認めることについては賛成。(百地氏)
【高齢社会だから、皇位継承は私的側面もあるから退位表明は憲法違反ではない】
○男子の平均寿命が80歳を超える高齢社会、そういう今日では、天皇の終身在位制というのはかなり広い範囲の公務の遂行ということとはどうも両立しがたいのではないか。皇位継承の問題というのは、私的な側面もあるわけだから、その点への配慮というのも必要で、退位の意思の表明というのが憲法で言う国政に関する権能そのものの行使に当たるかというと、必ずしもそうは言えない。(大石氏)
【憲法は退位を禁止していない。高齢だから】
○憲法は退位制度自体を禁止しているかというと、そうではない。御高齢となったとき、国会あるいは皇室会議の承認を得て退位するという制度自体は憲法上、許されていると解する。しかし、象徴的行為が十分に行えなくなったから退位するのだというのは憲法の趣旨に反するのではないか。(高橋氏)
【象徴の務めが困難な場合、高齢だから】
○象徴天皇制度を長く続けるためには、象徴に対する国民のさまざまな期待やその時々の天皇の象徴のあり方についてのお考えに対応できるよう、譲位という選択も可能な仕組みにすべき。下記の点からも望ましい。
i)国民の支持する象徴のあり方を将来に向けて維持していくためには、象徴のお務めが困難になった場合、天皇の意思により自らのお務めを象徴の地位とともに皇嗣にお譲りになり即位された新天皇がその意思により国民が期待する象徴としてお務めをなさることを可能にすることが、望ましい。
ii)天皇が高齢となり健康面が必ずしも万全でない場合、制度を担う方の御負担を軽くし、象徴天皇制度の安定的継続に資することになると考えられる。即位される方が、かなりの御高齢になることも予想され、こうした懸念を避けるため、崩御に加え譲位を皇位継承原因とすることに意義がある。(園部氏)
●御譲位に否定的な有識者の意見
【皇室が二派に割れ勢力争いの弊害】
○元天皇であった方には、その権威と格式が伴う。そのために皇室が二派に割れるとか勢力争いが起きやすくなる。今回の御発言の結果、もし超法規に近い「今の陛下に限り」などという措置が講ぜられるならば、悪しき前例となる。そのために125代続いた皇統が内から崩れるようなことになれば、皇室を護持してきた国民のいままでの努力は烏有に帰するかと不安である。(平川氏)
【二派の存在、退位の強制、恣意的な退位の弊害】
○憲法制定議会で最終的に退位を認めなかったことをそのまま政府は継承した。要するに退位は否定する。その理由として次の三つを挙げる。まず歴史上いろいろな弊害があった。上皇・法皇の存在。二つ目は、必ずしも天皇の自由意思に基づかない退位の強制があり得る。3番目は、恣意的な退位は現在の象徴天皇、つまり、国民の総意に基づいて天皇の地位が法的に基礎づけられている、そういう象徴天皇にそぐわない。これが政府の答弁として一貫してきている。この点の認識は最も重要である。(大原氏)
【皇室の危機は生前譲位から起きたから】
○(明治時代に旧皇室典範を明文化する際、)日本の皇室に対して危険が生ずる、あるいは思わしくないことが生じたのは常に天皇が生前譲位なさったときであるという結果になった。皇室典範には一条一条、明治天皇が御臨席になってこれでいいだろうとおっしゃった。これは決して簡単に変えてはいけないものである。皇室というのは現状だけで考えてはいけない。(渡部氏)
【二派共存は混乱】
○天皇と前天皇が共存することで国民の混乱を招きかねず、憲法が定める象徴としての国民統合の機能が低下するおそれがある。皇族の減少への対応や皇位継承問題など、今後取り組むべき課題の議論に入る前に、天皇の制度そのものが不安定になってしまう懸念がある。安易な退位の制度化は法律全体の体系性を損ないかねない。これまで政府見解によって示されてきた退位の制度がなぜ皇室典範に設けられていないのかという理由(上皇の弊害、強制的退位、恣意的退位)についても、180度変えるような議論もあろう。(笠原氏)
【皇室安定のために先人は譲位をやめた、憲法抵触】
○国民統合の求心力であり、国民の幸福と国家安寧の基軸である皇室には、何よりも安定が必要。そのような考えで先人たちは譲位の道を閉ざしたのではないか。国のあり方については、長い長い先までの安定を念頭に置いて、あらゆる可能性を考慮して、万全を期すことが大事。目の前の状況や視点に過度な影響を受けることは回避するのが賢い道だと思う。お年を召した天皇皇后両陛下への配慮はとても大事だけれども、そのことと国家のあり方の問題、これはこの際分けて考えなければならない。両陛下に対する国民の圧倒的な親愛の情と尊敬の思いを基盤にして御譲位を実現するとした場合、憲法に抵触するおそれのある決定に踏み込む可能性はないのか。(櫻井氏)
【権威の分裂、与野党見解が分かれ政治問題化】
○(国民の目が)新天皇ではなくて退位された前天皇のほうに向く可能性がある。そうなると権威の分裂ということがあり得る。これはゆゆしき事態であるとともに、天皇の権威自体をおとしめることにもなりかねない。与野党の見解が分かれており、既に政治問題化しかかっている。与野党一致するまで見送りが相当ではないか。(今谷氏)
【政治利用、自由意思の退位は即位拒否や短期間での退位に繋がる、二派分裂】
○退位を排除する理由は主として、①自発退位や強制退位など、退位には政治利用の可能性があり、国民を対立・抗争の関係にする、②自由意思による退位を認めると同じく自由意思によって次代の即位拒否、短期間での退位を認めなければならなくなり、皇位の安定性を揺るがし、皇室制度の存立を脅かすということである。退位後の前天皇と新天皇の両立となり、国民統合の象徴が二元的になる可能性がある。国民の支持・敬愛の対象が分裂・対立する可能性も生ずる。(八木氏)
今日も「国づくり、地域づくりは、人づくりから」をモットーに、全身全霊で取組みます。
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●鳥取県中部地震
10月21日(金)の鳥取県中部地震が発生しました。被災者の方々には、心よりお見舞いを申し上げます。
政府では、情報提供を行っています。
http://www.kantei.go.jp/jp/headline/h281021earthquake/
日本赤十字社では、平成28年鳥取県中部地震災害義援金を募集していましたが、締め切られ、今後支援金をお渡しすることになります。
詳細は http://www.jrc.or.jp/contribution/161024_004503.html
●熊本大地震の被災者支援を
熊本地震の被災者の方々には、心よりお見舞いを申し上げます。
政府では、被災者支援のための情報提供を行っています。
http://www.kantei.go.jp/jp/headline/saigai/kumamoto_hisai.html
自民党本部でも義援金を募集しご協力を頂き、有り難うございました。3千万円以上を、赤十字を通じて、被災地支援に役立てています。
https://www.jimin.jp/news/activities/132008.html
日本赤十字社では、10月25日に集約された266億円を被災地にお届けする予定です。来年の3月まで義援金の受付を行っています。
http://www.jrc.or.jp/contribution/161025_004250.html
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●自民党党員募集
自民党では党員を募集しております。2年以上党歴のある方には、自民党総裁選挙での投票権を持つことができます。ぜひ事務所までご連絡下さい。
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