このところ、暖かいを通り過ぎて暑かったり、そうかと思うと急に寒くなったり、急に雨が降ったりと、体調管理が難しいですね。
新生活にも少し慣れて気持ちが緩む頃でもあり、気を付けたいところです。

最近、ニュースなどにも取り上げられていますが、帯状疱疹の方が増えているようです。

当院でも、帯状疱疹の患者様がここ1カ月ほど特に増えています(当院比)。

帯状疱疹は、水ぼうそうのウイルスが原因で起こる疾患です。
水ぼうそうになった方は誰でもなる可能性があり、
加齢やストレス、過労などが引き金となり免疫力が低下することによって、
体内に潜伏していた水ぼうそうウイルスが再発(再活性化)して発症します。
体の左右のどちらか一方に、痛みのある赤いブツブツと水ぶくれが出ます。
年齢とともに発症する確率が上がり、80歳までに3人に1人がかかると言われています。

患者さんを診察していて感じるのは、想像以上に辛いということです。
人によって程度は異なりますが、神経痛の痛みを伴うためです。
見た目の症状がそれほどひどくなくても、痛みが強い場合があり、注意が必要です。

帯状疱疹は、ストレスや過労などが引き金になるので、コロナ禍や、新生活が始まるこの時期、増えているのかもしれません。

当院で帯状疱疹と診断した患者様に、お子さんの受験が終わって入学式が終わったらどっと疲れがでた、とおっしゃっていた方がおられました。
その他に、水ぼうそうの子供がぐっと減っていることも関係しているかもしれません。水ぼうそうが流行する季節は帯状疱疹が減る、という有名なデータがあり、水ぼうそうウイルスと接することによって免疫が活性化され帯状疱疹になりにくくなると考えられています。現在、1歳時からワクチンを打つようになって水ぼうそうになる子供がかなり減りました。そしてコロナ禍でさらに患者数が減っているようです。それも帯状疱疹が増えている原因ではないかと思います。

帯状疱疹はワクチンで予防できます。
50歳以上の方が適応で、
生ワクチン(ビケン®)と不活化ワクチン(シングリックス®)の2種類があります。

生ワクチン(ビケン®)
・1回接種 皮下注射
・効果がやや低い(発症を60~70%抑制する)
・費用 8800円(税込)

不活化ワクチン(シングリックス®)
・2回接種 筋肉注射
・効果が高い(発症を90%以上抑制する)
・接種後の副反応(疼痛・腫れ・発熱など)が強い
・免疫抑制剤の投与中でも接種可能
・費用 1回 22500円(税込)

ワクチンご希望の方は、お電話でご予約をお願い致します。


娘は、先月幼稚園に入園し、楽しそうに登園しています。
朝弱い私が、お弁当を作る生活になり、少し早起きできるようになりました。進歩。