いつもながら引きつける表紙!
こちらの今回の特集は『全国の穴場なBAR』的な感じでした。
秋田の有名店もしっかりと★
こういった特集の中に、自分が20年近く前に一度だけ訪れた
あの店が載ってないかなあ、、、
とペラペラページをめくっては
『やっぱりない、か、、、』
といつもため息をついていたものでしたが、今回は、、、
『!!!』
、、、載ってました、、、!
僕の記憶は、もうあの日の夜に戻っています、、、。
~東京に出て来て2年目の僕は、彼女と夜の街を闊歩中。
秋田から遊びに来ていた遠距離恋愛中の彼女に
『東京の店はまかせて!!』
と根拠のない自信を見せつけてはいたものの、
たいした店を知っているわけでもない。
決して美味くはないお好み焼き店を後にしてさて次は、、、
と夜の街をうろうろしていたのである。
そんな僕が目を留めた店、それが『E』というBARだった。
通りに出ている看板からは高そうな雰囲気は感じない。
どうやら酒類メーカーの直営らしいし、
財布にもきっと優しいはず!!
、、、ということで地下にある『E』への階段を二人で
降りて行ったのでした♪
当時好んで飲んでいた一杯♪
階段を降りて左側に『E』があるようですが、
なんとご丁寧に階段途中の右側が鏡面になっていて
『E』の内部が見えるようになっています。
そこで僕は自分たちが場違いな事に気付いたのです(汗)。
にぎやかなビアホール風の店を予想していたら、
かな~りのオーセンティックBARだったのでした。
スタッフはベストに蝶ネクタイ、
タイトに撫で付けたオールバックは
『大人の社交場』のホストとしての資格1000%です。
対して20歳そこそこの当時の僕は、当時勝手に
『ストリートパンク』(のちにストリートモードに移行)
というファッションコンセプトの元に服を選んでいたので
端から見れば非常に攻撃的なファッション、、、(汗)。
最悪 『お客様、申訳ございませんが、、、』
という展開も、、、(汗汗)。
もしや、この鏡はそんな馬鹿野郎達に
『入店する前にちゃんとTPO考えてね』
という戒めのために置かれたものなのかっっ!!
でも、ここまできて戻るのは彼女の前では、、、
ムムム、、、
ええい!お断り覚悟で入ってまえ!!
色味にコントラストが効いたカクテルが好き♪
『いらっしゃいませ!』
バーテンダーのかたが怪訝な顔ひとつせず、
場違いな僕達(正確には僕)をゲストとして迎えてくれます。
このときの喜びは、今でも忘れる事が出来ません。
初めての店に入る時、
お客は色々な思いの中でドアを開けます、、、。
お店の雰囲気、
スタッフの対応、
自分がそれらを気に入るかというのと同等、
もしくはそれ以上に
『その店の客』 として認められたのか?
ということが重要に感じます。
明らかに『E』にそぐわなかった僕にも、
変な気遣いなしに普通に
接して頂いたそのバーテンダーの接客に感動したのでした。
もちろん、お酒もおいしくいただきました♪
チャイナブルーもよく飲んだ♪
<今度『E』に来るときは、
この店に似合う男になってからだ!!>
という思いから、もう20年近く経ちます。
あれからいろいろなBARに行きましたが、
いまだ『E』の2回目は達成していません。
心の中の特別なBARにしておくべきか、それとも、、、