『水神・ヴァルナ』・『火神・ミスラ』その両神の上にビッグな至上神が誕生。 | 神聖寺 隆健 090-3085-9732

神聖寺 隆健 090-3085-9732

神聖寺 隆健 (しんしょうじ りゅうけん)
真言宗、法事と供養、仏教世話ばなし



上の梵字は私、隆健の筆による、サンスクリット語・般若心経からの一文字です。
この梵字が人気とは、お母さんのような優しさを感じるからでしょうか?
読みは、おぼえていらっしゃるでしょうか?
発音・読みは【カ】です。・・・この梵字は、お地蔵さんを意味します。

ブログを途中からお読み頂いた方々の為に、過去のブログを、改めてご案内させて頂いております。なお、私のつぶやきは実生活には何の役にも立ちません。謝謝
つぶやきを進めましょう。
前日からの続きです。やがて、古代インド人・イラン人が二つに分割され、それぞれが、分かれて行きました。
そして、分割された片方の古代イラン(ペルシャ)ではゾロアスター教が興隆しました。

ゾロアスター教は『アフラ・ヴァルナ』=『水神・ヴァルナ』は『誓約=約束の(決)意』を看視する神です。『アフラ・ミスラ』=『火神・ミスラ』は『契約=契約を果たす(決)意』を看視する神の両神を崇拝し、さらに、その両神を統べるビッグな至上神を、新しく創造しました。
それが、アフラ・マズダ(全知・賢明なる神)でした。
この『アフラ』が『アスラ』なのです。
古代インドに於いては「アスラ」=「阿修羅」となります。

やがては、この「阿修羅」が密教シンボル『大日如来』へと駆け上がります。
つまり・・・・・・
『水神・ヴァルナ』は『誓約=約束の(決)意』を看視する神『火神・ミスラ』は『契約=契約を果たす(決)意』を看視する神
この両神が『阿修羅』の発祥・原典です。
古代インド人はアーリア人の侵略以前から、この『阿修羅』(全知・賢明なる神)を最高神としていたのです。
さらに、つぶやきを進めましょう。
『印契(いんげい)』のご案内、チョット寄り道です。
次に注目するところがあります。
真言密教の説く『即身成仏』は『入我我入』の境地になることだと以前にお話ししました。
密教はこの『入我我入』の境地を『三昧那(サマヤ)』とも言います。
これは『仏』と自分とが一体となる境地のことです。
別字『三摩那(サマヤ)』とも書きますが、これはサンスクリット語の音読みからきた『漢訳(当て字)』です。
実は、この『三昧那(サマヤ)』の言葉が、もとのサンスクリット語では『約束・誓約』の意味なのです。

真言『密教』の真髄『入我我入』の境地が『三昧那(サマヤ)』の『約束・誓約』に繋がります。
さらに『三昧那(サマヤ)』の『約束・誓約』は「阿修羅」=密教シンボル『大日如来』と繋がり、『印契(いんげい)』=『ムドラー』に遡って繋がります。