小学校低学年のころ、遠いところに住んでいるお友達の家に遊びに行ったことがあった。
その時、田んぼのあぜ道でクローバーで花冠を作って遊んでいた。
ついでに雑草もむしっていた。
それからしばらく経ってから同じ場所で遊んでいた時に。
怖い顔をした農家のおじさんが、「この間、ここで雑草を取ったか?」と聞いてきた。
お友達と顔を見合わせて、うなずいたら。
「ありがとう。」って笑顔になってくれたけれど。
よその家の土地に関しては雑草を取っても怒られちゃうんだっていうこと、子供のころの私は知らなかったんだよね。
だいたい、雑草が生い茂っていると、近所や知り合いの間でみっともないと影で噂話になる。延々と言われる。→それが本人の耳に入ると急に気をつけるようになるっていうパターンみたい。
ああ、地域社会だなあ。
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最近では、車とか、トラックとか、交通手段が発達しているから。
昔みたいな噂話で改善されるっていう手段が利かなくなってきている。
ニュースでも話題になったような。
外に置いておいた鍬とか、金属を含むものをすべて持っていかれちゃったり、収穫間際の作物を根こそぎ持っていかれちゃったり。
そんなことが、うちの近辺でも起こるようになっている。
だれが持っていたのかもわからない。
ペナルティが無いとそうなるんだなあ…。
そういう悪いことをする人っていうのは、ごく一部の人なんだろうけれどね…。
金属なんかはどこかの悪い外国の業者が仕事として行っているんだろうなあ…。
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この間、テレビで、町の落書きを消すことをボランティアで行っている人のことが紹介されていた。
その人も必ず土地の所有者に、落書きを消させてもらえないでしょうか、と確認を取ってから消しているらしい。
好意でされていることでも、きれいになっても、なにも言われずに、よその人に自分の家の土地にあるもののことを、無断でなにかをされることに対しては、抵抗を持たれるものだからなんだろうな…。
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日本の土地の所有者が不明瞭な場所で、外国に住んでいる外国人に権利が移ってしまっている場合があるらしいけれど。
所有権がその場所に住んでいる日本人の個人にあったのならば、自分の土地としてきっちり管理されるんだろうなあ、なんて思った。