現代日本のローマ字表記ってヘボン式ローマ字が標準なような。
学校で習ったローマ字表記もヘボン式だったし。
パスポートでの人名のローマ字表記もヘボン式ローマ字が採用されているし。
ヘボン式の例 つ→tsu
ローマ字 - Wikipedia を見ていたら、「日本国内の標準規格は1954年の内閣訓令第1号ならびに内閣告示第1号の第1表が示した訓令式である。」と。
訓令式の例 つ→tu
訓令式は、キーボードのローマ字入力の時に使うことがある。訓令式のそえがきを見ていたら、
「2.撥ねる音を表す n と次にくる母音字または y とを切り離す必要がある場合には、n の次に '(編集注:アポストロフィー)を入れる。」
とあった。たとえば、訓令式ローマ字の場合、「しんいち」だったら「Sin'iti」。(「'」が入らないと、「Siniti」となるので、「しにち」とも読めてしまう…。)
「4.長音は母音字の上に ˆ(サーカムフレックス) をつけて表す。なお、大文字の場合は母音字を並べてもよい。」
これも学校でならったけれど、ヘボン式ではなくて訓令式の考え方だったんだね。
「人名表記において、政府などの定める正書法に従わず、伝統や好み、英語発音に模した表記もよくなされる。」と書かれている。
ただし、コンピューターで検索をかけた時に、表記が統一されていないと、検索されない場合があるという問題も起こるらしい。
個人的には、英語圏の人がローマ字だけを見て発音をした時に、日本人の発音と近い状態になる表記だったり、日本人がローマ字を見た時に元の名前を連想できる表記がローマ字の標準規格になったらいいのになあって思います。