26・8・9

 汚染土壌などの中間貯蔵施設について福島県に三〇〇〇億円を拠出する方針を決めたようである。

 交付金で配慮することに反対するわけではないが、この金額の積算根據はどうなるのか、全く示されていない。中間貯蔵施設を建設する福島県双葉町と大熊町にまたがる一〇平方キロの用地に施設を建設するために候補地の敷地の内外の住民の生活再建や両町をはじめとする地域の振興のための極めて自由度の高い交付金である、とされている。

 元来国民の血税の使途は極めて厳格であるべきであり、できる限り明示されるべきものである。今、各地で政党交付金の使途について厳しい追求が行なわれている。私は、政府交付金は広く政治活動のために使われていていいものだと思っているが、この全く中味の明示されない交付金はどうも納得し難い。

 結局「金目でしょう」などと失言してしつこく追及されている閣僚はマスコミにも叩かれていささかお気の毒の気がするが、この交付金の接衝の過程を見ると「金目でしょ」という言葉が生き生きと感じられるのは、どうしたものだろうか。

 今からでも遅くはない。せめて大まかでも積算の根據を示して貰いたい。これで、国民一般は納得するであろうか。