台詞か科白

台詞か科白

相澤直樹が日々考えたことを書き記す場所です。

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京極夏彦氏の小説で
事件での余りは刑事が持って帰るんだ
みたいなくだりがありました。
事件に巻き込まれた人の悲しみや恨み。起こしてしまった人間の闇。関係者のやりきれない思い。そして事件全ての事柄。
逮捕されても解決しても、必ず余りは生まれるんだというような事だった気がしますが(すいません、随分前に読んだのでうろ覚えで)言葉だけが印象に残っています。

紡がれた物語で出た余りは誰が持ち帰るんだろうと考えるのです。

役者さん?演出家?それとも作家?まさかお客様?
今回、僕らが作り上げた主人公の黒猫は尻尾をふりふり誰についていったんだろう。
僕らが感じた彼に対する想いは誰が消化するんだろう。


演劇祭自体はとても幸せな空間でした。

が、自分達の物語に関してはやっぱり考える事が多くて振り返ってしまうのです。

まだまだ精進しないとなぁと感じた次第です。

役者を1人で舞台に乗せるからには全力で準備をする義務があります。
僕は蛸谷に準備をしてあげられただろうか。反省点も山ほどです。役者に甘えてしまった部分、本当に反省しています。

そして演劇祭自体も、まだまだ色々進化できそうだなぁって感じた次第です。

地方演劇だってお客様への対応は一緒なはず。もっともっとお客様を大切にしたいなぁって感じました。

素敵な観劇体験をしていただくために僕らはもっと頑張らなくちゃね。

だってサービス業ですもの。

さいごに
ながーく続く社会人劇団さん、大学生劇団さん、市民劇団さんとご一緒したんですが若者が多くて、眩しかったです。

勢いだけで芝居が作れる期間は本当に幸せです。
仲間もたくさんいて騒いで笑って泣いて。楽しいに尽きるはず。
僕はもともと3人で芝居始めた身だからうらやましい想いもあります(笑)

けど、いずれ大人になった時に、彼らはどんな決断をするのでしょうか。
辞めるかな?続けるかな?働きながら趣味として続けるかな?


願わくば、後悔のない人生を歩んでくださるように。
先日ドラマ放送が始まった伝説の漫画「地獄先生ぬ~べ~」に関してインターネットでは評価が良くないようでニュースサイトでも騒ぎになっていました。

ちなみに僕は原作・アニメ世代で大好きな作品です。
赤マントの話やちゃんちゃんこの話を読んだ日の夜は眠れませんでした(笑)

で、ドラマはまだ拝見できていないので出来に関しては言及する資格がございません。

なので、クオリティではなく『世間の評価』をベースにお話させていただくことを明記しておきます。

まず『ぬ~べ~』のキャストが発表になった際に騒がれたのはあまりにイメージと違うという事でした。


雪女役を他国の女優さんが演じる、という不思議な事態にも疑問の声が上がりました。
多分事務所のご都合なんでしょう。

これで蓋を開けてみれば「良かった!」となれば素晴らしいんですが、どうやらそうはいかなかった様子。

漫画という高いハードルを突きつけられた役者さんからしたらいい迷惑です。

さて。
同じようにキャストで騒ぎになり失笑もおきながら逆に興行収入が快調であり、同じくジャンプの伝説の漫画といえば

「るろうに剣心」

があります。
僕もキャスト発表があった時に色々自分勝手に思ったことを正直に記しておきます。

剣心はこうじゃない、本当に大丈夫なのか、と。

そして作品を拝見したのですが、結論から言うと魅力的な作品でした。

まだ続編は拝見していないんですが、一作目は素晴らしい『時代劇』だったのです。

佐藤健さんを見たい女の子に向けたアイドル映画を予想して生半可な気持ちで真夜中にDVDで見た僕は本気で後悔しました。

やっぱり漫画原作ですから気になる部分もそりゃああります。
やっぱり蒼井優さんの見た目には無理がありましたし(笑)江口洋介さんの快活なエネルギーがキャラクターに合っていない違和感があったり。

でもそれ以上に「生々しい程の時代劇」になっていたので、本当に引きこまれました。

人間を叩き切れば血も吹き出すし、遺体を放置すれば虫もわく。
大事な人が死ねば半狂乱で泣き崩れるし、愛する人が危険な状態になったら、どんな手を使ったって絶対に救いたい、だから鬼気迫る。

そんな当たり前だけどおざなりにされてきた表現をきちんと行い、テレビで見る時代劇よりずっとリアリティのある作品になっていました。

僕らの時代でも変わらない『命の重さ』という不変を痛々しいまでに描いていて、漫画だからなんていう甘えは全く無いように感じました。


後で雑誌で知ったんですが、監督さんがアクション映画を撮り続ける著名な監督さんで、決まりきった殺陣を嫌い
「命のやり取りをするような斬り合いが見たい!」
と仰っていたようです。
だからキャストさんの鬼気迫る斬り合いは鳥肌が立つほどにリアルです。

「るろうに剣心だと思わなきゃ名作だわ」

と僕の周りは口を揃えて言っておりましたが、もうそれは大成功なんじゃないのかな、だって映画なんだもの。


漫画→映画や、漫画→ドラマのように媒体を移すときに、どれだけ映画やドラマのルールに則って別物に出来るかが良作になるかの鍵になるんじゃないかと僕は思うのです。

ドラマのルールを無視して下手に漫画のシーンを忠実に再現しようとすれば、結局安い画面になり、観ている人間から失笑が起きるわけなんですね。

必要なエッセンスをつまみ上げない限り全く別の作品になってしまう危険はありますが(笑)漫画に従い過ぎたって実写の良さを失ってしまうのです。

漫画を実写化する上で
「漫画にそっくりに作る」ではなく
「数々ある規制の中でどれだけイイモノが出来るか」
に注力してほしいなぁなんて自分勝手な事をいち視聴者として願っているのです。
本日13日から14日に関して凄まじい勢力の台風が日本を沿うように進んでいます。

先日の台風18号から引き続きの19号にニュースは台風の状況を半ばヒステリックに叫んでいます。
なんと現段階で近畿方面は結構な数の電車を運転見合せにしています。関東はというと、現在20時の時点で通常運行。もちろんまだまだ風も雨も問題ないので当然なんですが、おそらくこの後暴風で走れなくなるギリギリまで走らせるんじゃないかなと思っています。
なのでデパートも通常営業です(銀座・丸の内はリスク回避の為に閉店や閉店時間繰り上げのお店もあったようですが)
とても便利な世の中ではありますし、どしゃ降りの中駆け込む場所としての機能も備えているのかもしれませんが、この日常を意地でも支えますよ!っていうプロ根性にどうしても「日本人らしさ」を感じてしまうんですよね。

良くも悪くも臨機応変が出来ないというか「こんなときこそ頑張らないと!」という大和魂を今日だけで何度も何度も見せて頂きました。
真面目で勤勉、非常に責任感が強くて団体行動に抵抗がない。

だからこそ、震災や事故をはじめとした様々な局面を乗り越えることが出来たのは間違いありません。
真面目さや根性は同じ日本人として誇りに思います。日本人に生まれて良かった!と。

だけど、この真面目さは時としてとっても困りもので、今日のように台風に備えてくださいといったニュースが飛び交っても電車は規制ないしデパートはやってるし軽い気持ちでお出かけできてしまうわけなんですね。
つまるところ緊張感が一切生まれない。

それで限界になると電車も商業施設もバタバタ混乱して、出かけたはいいけれど!っていう状態になってしまうんですね。

僕は危機管理において、少し規制をかけたり商業施設の閉店繰り上げなんかもありなんじゃないかと思う次第なんです。(勿論売上や金銭的な面も考慮しなくてはいけないけどさ)

マスメディアは不安を煽るけれど日常はギリギリ続いている、っていう不可思議な状況を再度考え直してもいいのかもしれない。

実は出先で買い物には来たけれど傘は忘れた靴は革靴、風の強さにパニックという若い集団を見かけたのでふと考えたのでした。まる。