ギリシャ世界大会が終わりました。 | アイズアカデミー活動日記

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5月5日(月)

日本はこどもの日でしたね。

 

ギリシャの世界大会 FLL Open International Championship Greece 2025 が終わりました。

あっという間の3日間でしたが、

生徒たちにとっては、人生が大きく動き出した3日間だったのかもしれません。

うまくいったことも、やり切れなかった悔しいことも、すべてが大切な学びです。

 

さて、今日は生徒達が朝早くから外に出ていったと思ったら、

大会が終わって静かになったピットで、ゴミ拾いをしていました。

さすが上級生はいろんなものが見えています。

「ゴミ拾いもやってみると楽しいよ!」と、後輩達を誘っていました。

大変なことも楽しみに変えられる・・・

これもFIRST FUJISANの活動を通して体得したことなんでしょう。

 

午前9時。

全ての荷物をまとめて、思い出がいっぱいつまった会場を後にします。

 

そして今日は、他のチームと一緒にバスに乗って、遠足に出発です!

同じバスに、日本、ノルウェイ、ベトナム、メキシコのチームが乗り込みました。

 

ペロポネソス半島は、アテネの方よりも山に緑が多いんです。

ほとんどが松。畑では柑橘類が多く栽培されているそう。

しかし、ところどころで山火事の跡が見られました。

気候変動で高温小雨傾向が強まり、頻繁に山火事が起きるそうです。

地球環境を守ることは、待ったなしの状態なんだと気付かされました。

 

40分ほどバスに乗って着いたのは、エピダウロスの円形劇場。

みんなでガイドさんの話を聞きながら見学しました。

「私はギリシャ語の他は英仏独伊の言葉しか話せなくて、日本語で解説できないから、英語でゆっくり話すね!」と、サラッと言われました。確かにお話がゆっくりで、わかりやすくて助かりました。

 

この劇場、2400年前のもので、5000人を収容できるんだそうです。

今でも夏には音楽祭で使われているほど保存状態がよく、

一番上にいても、すり鉢状のステージの小さな声が聞こえるほど音響効果が高いんです。

 

ガイドさんが真ん中で手を叩いた時などは、

一瞬の静寂の中に音が響き渡り、古代ギリシャにタイムスリップしたような感覚に襲われました。

 

博物館もあって、発掘された石像や建築物の一部がたくさん並んでいました。

余談ですが、その中にレゴも発見!

そういえばこれ、パルテノン神殿にもあったぞ!

どんな意味があるんでしょうか?

 

 

次は1時間ほどの乗車で、ギリシャ文明以前の文明の地ミケーネへ。

世界史で勉強はしましたが、

ヨーロッパにこんな巨石文明があったとは驚きました。

 

三角形のライオンが彫られた巨石の門をくぐると・・・

そこにあるのは王の墓のようです。

お墓は9ヶ所と言っていたかな?

こちらなどは、巨大な円墳。

中に入ると、巨大な石で作られたドームになっています。

 

お墓よりもさらに上にある王宮まで登ると、この眺めです。

ここにアクロポリスを構えた理由がわかるようです。

 

発掘された土器などは、確かに世界史の資料集で見たことはありましたが、

惚れ惚れするほど美しいのです。

もしこういう本物に魅了されていたら、もっと世界史の勉強は楽しいものになっていたなと思います。

しかし、日差しが強かったなぁ。紫外線が刺さるようでした。

 

そのあとは港町ナフプリオへ。

旧市街や城塞、海の景色など、見どころの多い街のようです。

本当は3時間くらい予定されていたようですが、

私達のバス、時間切れ〜っていう感じで、ご飯も食べられない程のあっという間の滞在でした。

 

バスの集合時間に間に合うように来るのは、いつもノルウェーと日本のチーム。

でもベトナムとメキシコのチームが・・・

バスの出発があちこちで遅れて、時間がなくなってしまったのです。

 

こういうお国柄、文化の違いも、体験してみなくちゃわかりませんね。

ある意味きっちりしすぎの日本より、良いことなのかもしれないなと思います。

 

バスはそのままアテネに戻ってきました。

途中、道沿いにオレンジの直売所がいくつもあったり、

岩を6km以上開削して作った、コリントス運河(コリントス峡谷)を渡ったり、

2時間があっという間の帰り道でした。

 

でも、ここからまだ大変なことが続きます。

バスを下ろされたのが、スタンリーホテルというところ。

どのバスも、ここか空港が最終到着地で、私達のホテルまで行ってくれるわけではないのです。

 

大きな荷物をたくさん持って大通りを渡り(日本と違って車優先なのでほんと大変です)、

地下鉄駅の入り口で階段しかなく途方に暮れていると、地元のおじさんがエレベーターを教えてくれて、なんとか改札にたどり着けて、

15人分の切符を買っていると、ホームレスと思しき方がずっと横に立って、お釣りが出るたびに話しかけられてなかなか買えず、

まあそれでも地下鉄5駅、その後10分の徒歩大移動で、20:15頃、無事にホテルに到着できました。

 

でも、本物の歴史を肌で感じた、楽しい楽しい一日でした。

次のシーズンのテーマは考古学。

生徒達、何かヒントをつかんだでしょうか。

 

明日は、アテネ→ドーハ→そして日本へ向かう飛行機に乗ります!

おそらく次のブログ更新は日本到着後、5/7になりそうです。

あ〜、疲れ具合によっては5/8かな?

 

引き続きお楽しみに!

 

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